シロート女子が挑戦!!電子書籍を作ってみた【第1回/企画編】

更新日:2012/12/18

 

電子自費出版がプチブーム!?

iPhone、iPadといった電子書籍を閲覧できる端末の普及に合わせ、「電子自費出版」にも大きな注目が集まっている。自作の文章を安く、手軽に、早く発表できる点が特徴で、“プチブーム”ともいえるこの状況に、電子自費出版を後押しするサービスも続々登場している。

無料で電子書籍の作成から配信まで可能な「パブー」や、有料会員に出版のためのあらゆる機能をクラウドで提供する「wook(ウック)」、電子書籍だけでなくオンデマンド印刷本、通常印刷本まで取り扱う「BookWay(ブックウェイ)」など、いずれも個人や企業向けに電子書籍の作成や配信、デジタル販売までのシステムを一括提供するサービスだが、各社とも独自のサービスや料金プランを展開し、利用者の様々なニーズに応えられるようになっているのだ。

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様々なサイトでこのような電子書籍の作成から配信までのサービスが提供されている。(画像はパブー)

こういったサービスを上手に活用すれば、誰でも電子書籍を作って売ることができるのか?
この連載では、このうちのひとつ「BookWay(ブックウェイ)」を利用して、電子書籍を実際に作成し、販売するまでの過程をレポートしてみようと思う。

電子書籍を作ってみよう!

・・・というわけで、編集さんに「んじゃ電子書籍作ってねー」と丸投げされたわけだが、いかんせん僕が作ってみたところで面白みがない、何より華がない! というわけで、知り合いの女子二人を召喚することにしたのである。

召喚したのは、ニコニコ動画内の踊ってみたタグで活躍する踊り手の「林檎酢」と「ぱぴこ」。二人とも自身の動画で数万再生を誇る人気踊り手だ。

ぱぴこさん(左)
ニコニコ動画マイリスト
Twitter:@papico2828

林檎酢さん(右)
ニコニコ動画マイリスト
Twitter:@ringo___11

召喚してみた。なんとなしに内容は伝えてあったものの、実際何をやるかは全く分かっていない様子の二人。

何やらめんどくさそうなことをやらされる空気を察知したのか、めちゃめちゃ不信感MAXである。「初心者が作る企画なんだから、ちょうど君たちがピッタリなんだよ!」とおだてまくりなんとか口説き落とすことに成功!

ぶーぶー悪態をつきながらもしぶしぶ了承してもらったところで、まずはどんな電子書籍を作るのか検討してもらうことに。

電子書籍といっても色々あるわけだが、大量の資料を前にした彼女たちの目に止まったのは写真集! 「これを自分達で電子書籍にしたら面白くない?」と興奮しはじめる二人。うん、確かにこれなら写真を並べるだけでも電子書籍にできるし、ぴったりかもしれない。

「写真集なら“踊ってみた”の男の子を題材に作ってみたい!」という話で意気投合した二人だったが、今度は誰を写真集に出演させるかで大騒ぎ。・・・かくして彼女たちの欲望にまみれた出演させたい人リスト(仮)もその場で作成されることとなった。

さらに僕の「電子書籍なら動画とかも入れられるよ」という一言に反応し、動画やら音楽やらも入れたい!と、こちらの不安をよそに話は盛り上がりはじめる。

不安いっぱいのスタートな気がするものの、とりあえずニコニコ動画の「踊ってみた」で活動するダンサー達を題材にした電子写真集作りが決まった!

資料を前に打ち合わせをする二人。真面目なのか欲望に素直なのか・・・。

「踊ってみた」とは、ニコニコ動画、及びYouTubeなどの動画投稿サイトで素人からプロまでが様々な音楽に合わせダンスする動画の総称で、数百万回再生される動画もあるほどの一大ジャンル。

とりあえず何を作るかは決まったので、次回は、意外にも頭を悩ませる結果となった“仕様”の検討と、それと密接に連関する“販売価格”などを技術的、コスト的な側面から決めていく過程をレポートしていこうと思う。

ちなみに、写真集に出演するダンサーたちはとても個性的。どのような人たちが被写体になるのか、そして写真集を作ると聞いてかけつけた3人目の刺客とは!? 次回以降をお楽しみに!