血まみれの衝撃作『悪の教典』は次世代イケメンの宝庫!

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/26

 有能で善人の仮面を被ったサイコパス教師の凶行を描いた、貴志祐介のベストセラーを、鬼才・三池崇史が演出を手がけて話題の映画『悪の教典』。「海猿」シリーズで人気を得た伊藤英明が初の悪役でイメージを覆していることも特筆すべきだが、伊藤演じるバケモノ教師に惨殺されていく高校生役に、次世代を引っ張るフレッシュな若手俳優がそろっている点に注目だ。

映画界からひっぱりだこの林遣都、映画『ヒミズ』でベネチア国際映画祭“最優秀新人賞”を獲った二階堂ふみ&染谷将太コンビほか、オーディションには1800人以上が参加し、42名の生徒役が決まった。

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特にチェックしておきたいのは、20歳以下のイケメンたち。例えば、アーチェリー部のエース役で存在感を放つのは、映画『告白』で犯人の少年を好演した西井幸人。2007年に歴代最年少でジュノンボーイのグランプリを受賞した竹内寿は、KYなおバカ男子に扮する。学年を取り仕切る不良役にはダルビッシュ有投手の実弟・KENTA。温厚なクラス委員役で、元プロ野球選手の工藤公康の長男・工藤阿須加が登場している。

同世代の若い男優たちが切磋琢磨する学園モノは、過去に『クローズZERO』から小栗旬、山田孝之、綾野剛、『ROOKIES』から佐藤健がステップアップしたように、昨今の王道出世コース。『悪の教典』もそんな位置づけの作品になりそう。

文=平山ゆりの/日経エンタテインメント!
ダ・ヴィンチ12月号「出版ニュースクリップ」より)