変態美少女がかわいい!? 『おにあい』キャラの魅力

マンガ

更新日:2012/11/19

 妹萌え作品はたくさんあるが、現在アニメも放送されている『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ』(鈴木大輔:著、閏月戈:イラスト/メディアファクトリー)には、他の作品とは一味違った魅力がある。それは、ヒロインたちが変態チックなところ。主人公の高校生・姫小路秋人は、両親が亡くなったことから双子で実の妹である秋子と離れ離れで過ごしてきた。そんな秋子と6年ぶりに再会し、一緒に暮らすことになったのだが、秋子をはじめ、彼女が所属する生徒会のメンバーたちに振り回されることになる。

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 妹の秋子は、秋人と離れて親戚の名家である有栖川家で育てられた。そのおかげで、茶道などの習い事や家事全般もそつなくこなし、どこに出しても恥ずかしくないくらい立派なお嬢様に育っている。さらに有名私立高校に通っており、勉強も運動もできるうえに生徒会でも書記を務めている。しかし、そんな完璧な美少女である秋子は、兄である秋人と離れて暮らす間にとんでもなくブラコンに育ってしまったのだ。「ブラコンは個性」と言い切るし、血のつながった兄弟であることも彼女にとっては些細なこと。常にキスや抱っこをねだり、夜這いを試みたり、「私がお風呂に入ってるのに、どうしてのぞきに来てくれないんですか!」と理不尽なことで怒ったりもする。たまに不意打ちで秋人から褒められると、鼻血を出してぶっ倒れるし、妄想中は「ぐへ」「ぐへへ」と笑うので、せっかくの美少女も台無しだ。
 
 また、初対面なのにショッピングモールの中でいきなり童貞かどうかを聞いてくる生徒会副会長の那須原・C・アナスタシア・美沙希も登場。彼女に問い詰められ、仕方なく「童貞だよ!」と答えた秋人を見て、「なるほど。真っ赤になってぷるぷる震えてる姿が、ちょっと言葉で言い表せないくらい可愛らしいわね。正直、かなりそそられるわ」なんて言ってくる。さらに、秋人に対して脱ぎたての下着でお詫びをしようとしたり、「わたくしでひとりエッチできるかどうか」なんてわけの分からないことを言い出す始末。これを、金髪ツインテールの巨乳美少女から言われる状況を想像してみて欲しい。

 さらに、生徒会長の二階堂嵐は驚くほど性欲が強い。バイセクシャルの彼女は、男女関係なく挨拶のように「あたしの愛人にならないか?」と聞きまくり、“捕食者(プレデター)”というあだ名が付けられるほど。また、片膝を立てて座るので、スカートの中はもろ見え。しかも、ノーパンに色の濃いタイツを履いているだけなのに、人に見られても全く気にしないのだ。かつては30人の愛人がいたというが、生徒会メンバーでハーレムを作るためにそれら全部を切ったらしい。彼女に一度狙われてしまったら、逃れるのは至難の技かもしれない。

 ラノベとはいえ、いまだかつてこれほどまでに変態チックなヒロインが勢ぞろいする作品があっただろうか? でも、奥手な草食系男子にとっては、女性の方から積極的にこられる方がありがたいはず。多少強引だったとしても、これくらい大胆に迫られたいという人が増えているのかもしれない。