私のこと書いてる? 穂村弘の文章を読んだことがない人は人生損してます!

小説・エッセイ

公開日:2012/12/28

整形前夜

ハード : Windows/Mac/iPhone/iPad/Android/Reader 発売元 : 講談社
ジャンル:小説・エッセイ 購入元:紀伊國屋書店Kinoppy
著者名:穂村弘 価格:596円

※最新の価格はストアでご確認ください。

若い友人の髪型がかっこいい。穂村さんがそのかっこよさに思い切って「髪、どこで切ってるんですか?」と聞くと、彼から返ってきた答えは「バイト先の事務所のおばさんが切ってくれたっす」。それを聞いて「何だその浅野忠信主演の映画みたいなエピソードは!」と穂村さんは心の中でむっとしてしまうのでした。

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日常のなんてことのない動作や仕草が本当にかっこいい人っていうのはこの世に存在していて、自分がどうしてもそっち側の人間にいれていないことがとても悔しい。悲しい。その気持ち、ものすごくよくわかります!! 自分へのコンプレックス、そして自意識過剰具合。初めて穂村さんのエッセイを読んだ時、私は「この人は私の人生を覗き見している!」と思ってしまいました。それほどまでに、考えていることが一緒なんです。私たちが日々経験している日常のくだらなくてありがちなエピソードも、穂村弘の手にかかれば、おもしろくて共感しまくりの珠玉のエッセイになってしまうのです。

でも、共感しておもしろくて、あぁ、ホムホム何てダメ人間なんだ(彼氏にしたら大変そう)、なんて思いながら読んでいると、ふいに私の心の隙間にスルリっと入って暖かい気持ちにしてくれるステキすぎるエピソードが。そんなのがちょこちょこ入っているところもまたこの人のエッセイの憎い所。そんなことされたら、本気で惚れちゃうんですけど。てかむしろもう大好きなんですけど!

彼の素敵じゃないダメダメエピソードを読みながら、私はどんどん穂村弘に恋をしていくのでした。

↓本当におもしろいのでキャプチャー画像で試し読みしてみてください。


愛し合える身体

普通列車「絶望」行 1

普通列車「絶望」行 2

普通列車「絶望」行 3  行きたくないけど行かなきゃいけない、それが会社

絶体絶命・その2  1

絶体絶命・その2  2

絶体絶命・その2  3  図書館燃やさなくて本当によかったね、穂村さん