【「マンガ大賞2013」ノミネート作品】引き金をひく! 罠を仕掛ける! 全ては肉を喰うために!

更新日:2013/2/1

山賊ダイアリー(1)

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : 講談社
ジャンル:コミック 購入元:BookLive!
著者名:岡本健太郎 価格:540円

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みなさん、お早うございますコンニチハ今晩は。焼肉大好き草食系男子の中國卓郎です。
漫画家さんってスゲェ! と常々思ってます。だって画が描けて話も作れる訳じゃないですか。そりゃ原作者が別ってな場合もありますがまぁ細かい事はともかくやっぱ漫画を描けるってスゲェ事だなと!で、漫画家ってだけで十分スゲェのに更には猟師でもあるなんて言われた日にゃ、僕はもうどうして良いかワカリマセン。取りあえずひれ伏す位しかスベがないです!

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そんなひれ伏したくなる漫画家兼猟師の岡本健太郎さんが、御自身を主人公に日々の狩猟暮らしを綴ったのが本書『山賊ダイアリー』であります。冒頭では岡本さんが猟師になったいきさつや銃の所持許可試験の体験談等が語られているんですが、まず驚いたのが猟銃には空気銃(エアライフル)があるって事。しかもこれ基本的には自分が子供の頃に持ってた空気銃と変わらないみたいで、どうやら弾も同じ仕様のモノみたいです。しかしモチロン威力は段違いで40m先のウサギを楽に仕留める程の殺傷能力を有しております。猟銃で一番ポピュラーな散弾銃(細かい弾が無数に飛ぶ)ではなく空気銃で勝負する所がなにやら正統派主人公! って感じでイカシます。しかしどうやら岡本さんは猟師を生業にしている訳ではないらしく…ってそうだ漫画家さんでした! では兼業猟師の彼は何故、自ら獲物を狩るのか?

それは肉を食べるのが大好きだから! って違うか…イヤでもそれほど間違ってない気がします。自分でエモノを狩り自分で肉をサバキ自分で調理して自分でクラウ。こんなに食べると言う欲求に、ひいては生きると言う欲求に正直な行為は他にありません。そうです、平凡に生きてる僕がスーパーで買う肉は誰かが代わりに奪ってくれた命なのです。

と、「食」や「肉」に関して少し真剣になってみたり、猟師の知識や技術にうなってみたり、動物の肉の部位に詳しくなれたりと猟師だからこそ描ける知識満載の狩猟漫画です。ちなみに読了後、僕は案の定? 焼肉が食べたくなりました。


最初のコマから「今夜は唐揚げですね」で締める。なんとも深い!

そうそう! エアガンの弾ってテルテル坊主みたいな形でした。懐かしいなぁ

シシ犬VSイノシシ!? 喋る犬達VS巨大熊が脳裏に…いえなんでもないです

「極める」とは超越し凌駕することでアル。佐々木さん格好良すぎです!
(C)岡本健太郎/講談社