【映画公開中！「このミス」大賞受賞作】ピアニストも大絶賛！ 衝撃の真実が鍵盤を舞う！

スマトラ沖地震にて家族を失った従姉妹のルシアとの暮らし。遥とルシアは背も服のサイズも、血液型も星座も趣味がピアノだということも同じで、まるで双子みたいに仲良しでした。

私にもひとつ上に双子のように育ってきた従姉妹がいるので良くわかるのですが、仲良しがゆえ、2人だけの遊びもある。服を交換してみたり、髪型も同じにしてみたり。

それが結果的に遥やルシア、家族を狂わすことになるなんて…。

一家の家事で、祖父とルシアは亡くなり、遥も重度の火傷を負いながらも、手術や懸命のリハビリでピアニストを目指す中、遥の命を狙う者が現れたり、ついには遥の母が何者かに殺されてしまいます。

心に大きな傷を増やした遥は、まじかに迫っているコンクールで優勝することができるのか？！
そして、衝撃のラストに待ち受ける『真実』とは…！

物語の最初から、すでに衝撃のラストに向かって一直線であるこの作品は、良い意味で、とてもレビューの書きにくい作品です。物語のどこをとっても、ネタバレにしかなりません。つまり、最初から最後までラストの為の仕掛けがしてある…、必然的にそう気付かされる素晴らしいラストが待っています。

作品を読んだ人こそが、この作品を初めて知ることができる。初めて、解るその仕組みこそがまさに、『さよならドビュッシー』の醍醐味だと思います。ひとまず、読んでみることをオススメします。