日本の将来を憂う有識者2人が処方箋を提言!
公開日:2013/2/24
この国を出よ
ハード : Windows/Mac/iPhone/iPad/Android/Reader | 発売元 : 小学館 |
ジャンル:小説・エッセイ | 購入元:紀伊國屋書店Kinoppy |
著者名:大前研一 | 価格:529円 |
※最新の価格はストアでご確認ください。 |
先日、『ワーク・シフト』の著者であるロンドンビジネススクールのリンダ・グラットン教授の講演会にいってきました。これからはどこの国も年金を払うことができなくなり、基本的に皆80歳くらいまで働き続けなければならなくなるそうです。その場合、ずっと同じ会社で働き続けることは難しく、どこかで転職や起業をすることになります。そこで優位なのは専門職です。そして、勝ち組と負け組の差が大きくなり、勝ち組になるためにはグローバル化しなくてはなりません。ハッピーリタイアメントはなかなか難しいといわれ、まあそうだよなと納得してしまいました。
この本の著者である大前さん、柳井さんも、日本の将来に対して強く警鐘を鳴らしています。これからの日本において楽観論はひとつとして語れないとのことです。日本の代名詞であった「貿易立国」も厳しくなってきました。2008年度には貿易収支が赤字に転落。外貨準備高も中国が日本を抜いて世界一の座についています。そして、日本が国債デフォルト(債務不履行)の危機を迎える可能性もあります。
「まだ大丈夫」という根拠のない錯覚はどこからくるのだろうと柳井さんは不思議がります。驚くほど能天気な国民が、能天気な政権を支え、未だに国からお金を引き出すことばかりを考えている国民に対し失望しています。自分の力で立ち上がってグローバル化の荒波に立ち向かおうという人は明らかに少数派です。これからの社会や企業のリスクをどう自分ごととしてとらえられるか。これからは社会保障や年金がないという前提でどう働き、生きるか。その答えのひとつが『この国を出よ』です。
リスクを取らないことが最大のリスク。リスクをとった生き方をした人が、企業や組織にしがみついて生きる人より多数派になったときに、日本は変わるのかもしれません。
中国と付き合うのにリスクは当然。時代の波に流されず、骨太の付き合いをしたいものです
サラリーマン根性がこの国をダメにしている~同感です!!
自己保身、日本の美学は周囲の人といきる村社会にあったのですが…
リスクをとること=不安が人を成長させます!