猫と生きること。無骨な愛が切なく染み入る泣ける実話!

更新日:2013/2/28

猫なんかよんでもこない。

ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android 発売元 : 実業之日本社
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:杉作 価格:720円

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4歳の愛猫を前にして「どうしてお前と会ってしまったのだろう!? いつかのお別れなんて耐えられないよぉ!」と出会いにさえ後悔し悩み転げるワタクシ。「愛は惜しみなく奪うのだ、愛すれば愛するほど失うものも大きいノダー!!」と叫ぶワタクシ。しかしこの作品を読んで思う。猫を飼うことは、ワタクシの人生それ自体なのだ、と!

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のっけからテンション高めな猫バカのワタクシだが、しかしこの作品、猫好きはもちろん、むしろ「猫かわいがり」に拒否反応を示すアンチ猫派に共感されるように思う。

ボクサーの夢を諦めざるを得なくなり、嫌いだった猫を無理矢理押しつけられてしまうことになる作者。まとわりつく猫に舌打ちばかりしていたはずなのに、いつのまにか共によりそい、生きていく。

前半はギャグタッチの「無骨で不器用な男と猫のほのぼの漫画」。そして、その無知、いや、雄猫をボス(=チャンピオン)にしたかった「オレの決めたことの結果」の悲しい結末。

作者の選択は少し前なら普通のことだし、同じ生き物として思えば素直な考え方かもしれない。それでも、作者の後悔は切なく、どうしてもひとこと言いたくなる猫飼いでも号泣必至だ。

今、漫画家として成功した作者。しかし猫がくれたのはそんなものじゃないだろう。生き方そのもの。猫なんてよんでもこないし、餌代はかかるし、病気になればますます金がかかる。お別れはとてつもなく悲しい。それでも猫との生活は何物にも代えがたい。猫と生きるって最高ですよ!


仔猫のかわいさは反則級! 作者の描く猫の目はたまらんです

嬉しいお出迎えです

女の子なのにこの名前…他意はなく新潟弁で「小さい」の意味らしいです

その重みと寝息に温かい気持ちがふつふつとわいてきてしまうのです

しつけと言っても猫ですから…繰り返される後悔が切ない

やっぱり猫に勇気づけられることって多いのです
(C)杉作/実業之日本社