【4/6アニメスタート】 あぁ私たちの愛すべき一大ワンダーランド、それは「団地」!

公開日:2013/3/23

団地ともお (1)

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : 小学館
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:小田扉 価格:432円

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豊かなコミュニティ(共同体)は子どもの健全な成長に繋がるだけでなく、防犯や防災にも効果を発揮するといわれており、文科省は地域住民や保護者などが学校づくりに参画する「コミュニティ・スクール」を増やしていく方針を打ち出していたり、地域では子どもが参加できる行事などを積極的に催していたりしています。

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しかし、ご存知のとおり地域コミュニティの衰退は進んでおり、「隣の家庭の事情すらわからない」ことが当たり前のようになっています。そこで、コミュニティ作りの参考とするため、今、かつてあちらこちらにあった巨大コミュニティである「団地」に熱い視線が集まっているのです。

「団地」という言葉を見るだけでノスタルジーな気分になったり、胸がキュンと締め付けられる思いになる、団地愛を持ったあなたにおくりたいのが本作『団地ともお』。団地という巨大コミュニティの中でたくましく生きる主人公・友夫(ともお)の姿が、個性豊かな団地の友人たちや、多彩な表情を持つ団地の風景ととともに描かれます。

例えば、夕暮れに染まる団地の公園で一緒に遊んだ友達と「また明日な」と別れる場面とか、団地の芝生に座って団地にまつわる怪談を語り合ったり、自転車置場の屋根の上で寝転がったり、穴場に秘密基地を作ったり。本作は基本的にコメディなのですが、団地を知っている人なら「ああ、コレあるある」とあまりの懐かしさに胸がいっぱいになるシーンやエピソードが盛りだくさん。

かくいう私も小中高は団地住まいで、本作のあたたかみある棟の群やシンプルな公園なんかを見ると、安心感のようなものを覚えるとともに、「一緒に団地を何周もしてセミ取りしたアイツは、どうしているかな」とか「いつも漬物をくれた隣のおばちゃん、元気かな」とか考えてしまって、あらためて共同体としての団地の存在感を思い知るのでした。団地と人って、切り離せないんですね。

たくさんの人がひしめく団地は、日常で非日常的な何かが毎日起きる一大ワンダーランド。本作ではあなたも子どもに戻り、不思議だらけの世界を冒険してください。

NHK総合にて、2013年4月6日(土)からテレビアニメが放送されるので、そちらもチェック!
NHKアニメワールド 団地ともお


まるで小さな国家のような、団地群

夕暮れに染まる団地がステキ。21の棟番号も超ステキ

団地のコミュニティでは、ブームがすぐに広まり、あっという間に過ぎ去る

自転車置場の屋根に上って、おじさんに怒られるとか、あるあるすぎる!
(C)小田扉/小学館