時は戦国、主は信長…誕生! 命がけの戦国グルメ漫画!
公開日:2013/4/12
信長のシェフ 1巻
ハード : PC/iPhone/iPad/Android | 発売元 : 芳文社 |
ジャンル:コミック | 購入元:BOOK☆WALKER |
著者名:西村ミツル | 価格:620円 |
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みなさん、お早うございますコンニチハ今晩は。強いて言うなら武田派な中國卓郎です。
ちょっと前にドラマ化されてましたこの『信長のシェフ』ですが、新番組の宣伝で観かけた当時とても気になっていた…のに結局、観ておりません! しかし「タイトルから漂う芳醇な(面白そうな)香りに間違いはあるまい。ならば原作をたらふく喰らう(読む)までよフハハハハー!」つ~訳で原作を読んでみた次第です。
で、あの戦国イチのツンデレと名高い「信長」の「シェフ」です。戦国時代にタイムスリップした料理人は信長の無理難題に対し命がけで料理を振舞う!…みたいなストーリーを予想してたら8割がた当たってました。だもんでまぁベタっちゃベタな展開かもしれません。が、物語の下地はこれくらいシンプルで分かり易くあるべきだと思います。そして下地がシンプルだからこそ「グルメと戦国の融合」と言う本書最大の魅力を我々読者はストレスなく存分に堪能できるのです。
タイムスリップ&記憶喪失と言うドエライ二重苦を背負う主人公ケン。そんな彼に毎度これでもかと無茶なオーダーが飛ぶのですが…この毎回の無茶振りこそが本書のキモであります。「宣教師フロイスを喜ばせろ!」だとか「将軍に身の程を思い知らせろ!」果ては「敵対する相手武将の心を折れ!」等々よくもそんな無理難題が思いつくもんです流石は信長様! しかも時は戦国時代の真っ只中。当時には存在していない調味料や調理器具が多数あり、ケンがそれらのハンデを如何に創意工夫で乗り越えるかってのもまた見所です。
「歴史漫画」と言う生地の上に「グルメ漫画」と言う具材がトッピングされたこの『信長のシェフ』は、まるでシンプルながら奥深い極上のピッツァ・マルゲリータやぁ!…以上、グルメ漫画のレビューにこの不味い締めとはイイ度胸だなと我ながら思いました。
「酒でフランベ」…時代劇漫画史上初の台詞でしょうたぶん
料理に関する時代考証が非常に興味深く面白いです
麻呂が「まろやか~」的な
巻末のコラム「戦国めし」も楽しいですぜ!