自分がどんな印象を与えているのか、読んでドッキリ悔い改めたくなる!?

更新日:2013/4/24

靴とカバンを見ればその人がわかる

ハード : 発売元 : Yoshihiro Takahashi
ジャンル: 購入元:AppStore
著者名: 価格:800円

※最新の価格はストアでご確認ください。

ヒトはなぜ、「心理」モノに惹かれるのでしょうか。

大学院で心理学を勉強してきました~、と言うと「えっ、じゃあメンタリングとかできるの!?」と興味を示していただくことがままあるのですが、それは「他人の気持ちを読み取って、人より少しでも優位に立ちたい、得したい」という、今の“空気”の現れではないかと感じる今日この頃。“なにげない言動” からヒトの深層心理を追及する人間観察学の第一人者、渋谷先生の著書をご紹介させていただきます。

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タイトルもズバリ、『靴とカバンを見ればその人がわかる』。本の帯には、外見だけで相手の考えていることがわかる!! 安心して幸せに生きてゆける!! と、きっちりダメ押しされています。ちなみにファッションにおけるオシャレピープルのセオリーは、靴こそ手を抜かずにきちんと選ぶ。さらにバックは女性の顔、とも言われています。本書ではそれら重要アイテムに着目するほか、ケータイやしぐさ、趣味などをフックに、その人の生活レベルや職業、心の奥まで推測する手引きとなっております。

【第1章】 靴とカバンを見れば、その人がわかる
【第2章】 ケータイ電話に、その心理が見える
【第3章】 小さな不安が、こんな「しぐさ」を生みだす
【第4章】 「気づいてほしい」度は、ファッションに表れる
【第5章】 ペットや趣味から、その深層心理が見える
【第6章】 人はなぜ、自分がバカだと思わないのか

「あ、それ自分もそうじゃないかと思ってた」という共感レベルから、「知らなかった、早速チェックしよう!」と目からウロコなレベルまで、外見からジャッジする章が続いたとどめの第6章は、なにやら少々物議をかもしそうなお題です。ここまで外見から人を見抜くすべを伝授してきた先生が、

「心理学的に言えば、人のことをすぐにこうだと決めつけるようなタイプは、栄光欲が強い一方で自信がない。ゆえに自尊感情を高めようと、大まかなくくりで誰かをバカ呼ばわりしようとするのです」

とバッサリ斬っていらっしゃいます。そして、そんなバカげたスパイラルに終止符を打つべく、この章を書いたのだとも。外見で人を判断するのみならず、言動からもその人を見よ、己の姿も謙虚に見つめよ、冷静沈着に客観視せよ~! と、補完をしてくださったのでしょう。

具体的には、第三者の目を意識できない残念な方の例として、電車の中で化粧をする人は人間関係に鈍感、叱られると仏頂面になる人は他人に厳しく自分に甘い、うんちくバカと思われる人は場の空気が読めない人等々、その厳しい追求の手を緩めることはありません。

しかし文末で 「人の心理に心がゆき届いた、人に信頼されるための心のスタンス」 について指南をされています。上から目線の優位性は不用意に誰かを傷つけるだけ。相手を理解し、寄り添うためなら心理の智恵も使いよう、というわけです。

さて、あなたはこの本をどのように読まれるでしょうか?


目次をチラ見して、気になったところのみ読んでみるという、辞書的な使い方もアリ

ハデなカバンや靴を好む人は目立ちたがり屋で、ともすると情緒不安定なのだそう。初対面ではメンズの靴とカバンをチェ~ック!

帽子をかぶる⇒ファッションに気合いが入ってる日⇒心をガードしたり魅力をアピールしたいなど、特別な何かがある、と渋谷先生