【アニメ放送中】　年頃の女の子が3人集まると、騒々しいけど楽しげな日常が始まります

「女三人寄ればかしましい」なんてことわざがありますが、箸が転んでもおかしい年頃の女の子が3人集まると、騒々しくも賑やかで楽しげな光景が広がります。『ゆゆ式』は、そんなゆるい日常を描いた4コマ漫画です。現在TVアニメが放映中です。

勉強はできるのに1本ネジが抜けたような愛すべきバカのゆずこ、お金持ちのお嬢様でおっとりとした天然キャラの縁（ゆかり）、縁と幼馴染でツッコミ役の唯（ゆい）の3人を中心とした、なんてことのない学園生活が描かれています。

例えば「修学旅行」や「学園祭」といった、特別なイベントは発生しません。毎日の登下校や、休み時間、部活（情報処理部）といった普通の日常で繰り広げられる、まさに「かしましい」会話を読んでいると、ほのぼのしてきて思わず頬がゆるんでしまいます。友人の発したふとしたギャグがツボにハマってしまい、笑いが止まらなくて涙まで出てきてしまうような経験、身に覚えがあります。

この作品、アニメを観ていてもコミックを読んでいても、なぜか時間の経過が遅く感じられる不思議な感覚に襲われます。「あれ、まだ半分？」というような。それは決してこの作品が「退屈だ」とか「中身がない」というわけではなく、作中のゆったりとした雰囲気や和やかなエピソードによって、自分が学生の頃のなんてことのない日常を思い出してしまうからなのかも、という気がします。「空気系」や「日常系」と呼ばれるジャンルがなかなか廃れないのは、そういう理由なのかな？