出版は自己実現手段のひとつと説く、勝間さんのライトなプチ講座

公開日:2013/6/2

あなたも本を書いてみよう (1コインキンドル文庫第6巻)

ハード : iPhone/iPad/Android 発売元 : 勝間和代
ジャンル: 購入元:Kindleストア
著者名:勝間和代 価格:※ストアでご確認ください

※最新の価格はストアでご確認ください。

3月からリリースが開始された、勝間和代さんの1コインキンドル文庫。第1弾の『健康になるロジカルクッキング』からスタートして、現在早くも6冊め。先日なんとシリーズすべての累計部数が1万部を越えたそうです。

PR方法は主に勝間さんのメルマガとブログ、読んだユーザーのクチコミだけ。広告費をかけずして成し遂げたダウンロード数であると聞くと、改めて彼女の威力を実感します。

advertisement

そのシリーズ最新刊がこちら。タイトルもズバリ、『あなたも本を書いてみよう』。目次を見ると1日1章、1週間かけて読むつくりに構成されていますが、1コインだけあって、通勤車中でサクリと読めてしまう手軽さです。

トビラをタップするまでは「もしや自分も書き手側になれるかも!?」と、ちらりと期待をするのですが、中を読むと頭のウォーミングアップに最適な、軽めの朝活講座のような印象です。

勝間さんは本書の中で「自分の人生にも、出版という方法があるかもしれないことを真剣に考えて、頭のシミュレーションを行ってみてください」と、読み手から書き手になることを勧めます。

これまでまとまった量の文章を書いたことがない人は「自分が本を書くだなんて、ちょっとハードルが高いかも」と及び腰になるかもしれません。

しかし「もし一冊書くとしたら、誰に向けて何を書こうか」と考えてみることは、自分自身との対峙となり、また人生の棚卸しにもつながります。実際に文章を書くことで、気持ちや心が整理される効果も期待できるでしょう。とりあえず、この本を読むと出版までの大まかな流れや、市場の空気がつかめるはずです。

これまで紙の単行本や電子書籍の編集に携わった経験から言えるのですが、タイトルのよしあしで売れ行きの8割が決まり、著者が本の宣伝マンとなってPRすることが求められるという勝間さんの論は、今の出版事情の一端を示しています。みなさんが想像されるよりも、本1冊出すのがハードな時代。しかしセルフで電子書籍を発行できるWebシステムなどもありますし、何がヒットするかわからないのもこれまた事実です。

宝くじを当てるような気分で? 自分の棚卸しをするつもりで? さあ、あなたもこれを読んで本を書くことにトライしてみませんか?


機会があれば本を書くことに、ぜひチャレンジして欲しいと、冒頭から熱い勝間さん

具体的には書き手の特徴×経験をベースにコンテンツを展開させるとよいそうです

執筆のためにカンヅメになる必要性や、打ちやすい親指シフトの指南まで