かぐや姫の現代語訳。「ひと息」に思わずクスリ

小説・エッセイ

更新日:2012/3/7

竹取物語

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : KADOKAWA / 角川書店
ジャンル:小説・エッセイ 購入元:BOOK☆WALKER
著者名:星新一 価格:420円

※最新の価格はストアでご確認ください。

竹取物語/訳:星 新一/角川書店

日本最古の物語といわれている竹取物語の現代語訳です。電子書籍のアプリでこの作品を見つけたときに「そういえばかぐや姫って、児童用の本しか読んだことがないなぁ…」と思い、「せっかくだから、これを機会に読んでみよう!」と、購入してみました。

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この作品の魅力はなんといっても、物語の途中に入っている星新一さんの「ひと息」でしょう。これがまた、すごく面白いんです!

その中で私が特に気に入ったのは、竹カンムリのつく漢字に関する星さんのひと息です。筋はストーリー、策は着想、節は区切り、答は結末…。なるほど、確かに物語は竹のようなものかもしれないなぁ…って思いました。

かぐや姫が「なぜ結婚しなければならないのか」とおじいさんに質問をしたことに対する星さんのひと息も興味深かったです。そもそもこの物語が書かれたのは、親のすすめる縁談に従って結婚するのが常識だった時代です。にもかかわらず、なぜ結婚しなければならないのかという質問が出てくること自体が常識を超えていると星さんは指摘していらっしゃいます。言われてみれば確かにその通りなんですよね。普通だったら疑問にすら思わないことに疑問を持ったかぐや姫は、やっぱりすごいです(笑)。

あと、お迎えが来たときにかぐや姫が身に着けた羽衣、意外な力が備わっていてびっくりしました。まさか、着用しただけで心が変わってしまうなんて…。本当に驚きです。

大人になってから読むかぐや姫って、子供の頃に読んだものとはまた違う味わい深さがあって、とても面白いですね。


こんな感じで「ひと息」が入っています

ふりがなは拡大すると読みやすいです

横書きにもできます

端末は縦向き、文字は横書きもできます