病後の「安静」で歩けなくなる? 知っていてソンはない高齢化社会の常識

「動かない」と人は病む 生活不活発病とは何か

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : 講談社
ジャンル: 購入元:BookLive!
著者名:大川弥生 価格:702円

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「生活不活発病」という病名を、この本ではじめて知った。たとえば高齢者が病気になった際、病気そのものからは回復しても、病後に歩行困難に陥るなど日常生活に支障が生じるようになるという話はよく聞く。つい歳のせい、と考えてしまいがちだが、実はこうした現実の多くが「生活不活発病」の状態にあたるのだという。

病気からの回復時、とかく大事をとって「安静」(横になるなどあまり動かない状態)でいようとしがちだが、それがかえって仇になり、筋肉の衰えから活動量そのものが落ちてしまい、結果的に日常生活のクオリティを下げてしまう流れを生んでいるというのだ。特に高齢者に多いとのことだが、たとえば定年退職や配偶者の死などをきっかけに以前より外出しなくなるなどはよく聞く話で、病気になる・ならない関係なく、無自覚ながら現役時代より活動量が落ちて「生活不活発」な状況になってしまっている人は多いものだ。そうした人が病気をきっかけに体力への不安を実感してしまうと、いよいよ動けなくなるという悪循環に陥りがちとのこと。

なるほど、つまりタイトル通り「動かない」から病んでしまったというわけだ。一見単純な図式だが、案外と見過ごされている事実のようで、実際、本書で紹介されている生活不活発病を克服した数々のエピソードからは、克服者からの「目からウロコ」な驚きが伝わってくる。こうした事実は、高齢化社会がバリバリ進行中の日本に生きる身として知っておいてソンはない。高齢者自身にはある種の安心材料として、若い世代にがいつか役に立つ知恵として。実際、周囲がどうサポートすればいいのか、という視点も具体的に紹介されているので、いざ、自分の親の問題になったとき応用可能な予感大だ。


はじめにより

目次より1 全部で10章からなる

目次より2 生活不活発病の歴史も振り返る

目次より3 災害時などのケアの盲点も指摘
(C)大川弥生/講談社



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