予算5千円から紙の本がつくれる! 自分で作って売るためのノウハウ本

公開日:2013/7/28

だれでもできる小さな本のつくり方

ハード : iPhone/iPad/Android 発売元 : NPO法人北海道冒険芸術出版
ジャンル:趣味・実用・カルチャー 購入元:Kindleストア
著者名:堀直人 価格:※ストアでご確認ください

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最近流行りの電子書籍のつくり方ではなく、紙の本のつくり方についての本です。それも、出版社に原稿を持ち込んでの「自費出版」ではなく、「自分で作って売る」ためのノウハウが解説されています。文量は短くすぐ読めますが、要点はきっちりおさえられています。

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「だれでもできる」とはいえ、もちろん印刷や紙にもお金がかかりますので、タダで作れるというわけではありません。予算によって、やれることの範囲は決まります。この本で解説されているのは、最低予算が5千円からの「小さな本」です。リソグラフで2色刷り、A4の紙を2つ折りにしてホッチキスどめ、全8ページを70部といった規模感になります。いわゆる「小冊子」や「コピー本」と呼ばれるような本です。

ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の定義によると、「書籍」は表裏の表紙を除き49ページ以上の非定期刊行物ということになっています。48ページ以下のものは「パンフレット(pamphlet)」や「小冊子」と定義されています。もちろん、予算がもっとあれば、小冊子ではなく書籍をつくることもできるでしょう。こちらの本では、5万円の場合、50万円の場合、500万円の場合と、それぞれ解説されています。予算によって、手段と規模が決まるのです。

「どこまでやれるか」がわかれば、あとは「どこまでやるのか」という意志の問題です。その際に重要なのは、「何のために本をつくるのか」という目的です。非商用なら「作品」ですが、商用であれば「商品」です。つまり、「どうやって売るか」を考える必要があります。どこをターゲットにしてどういう内容の本を作るか、表紙をどうするか、いくらで売るか、書店営業や取次との取り引き・ネット通販などの販売経路をどうするかなど、さまざまなノウハウがこの本には詰まっています。


「本をつくる」さまざまなフェーズ

予算がやれることの範囲を決める

5万円以下でできるのは「冊子」だが、50万円あれば「書籍」がつくれる

売る目的で本をつくるなら、それは「作品」ではなく「商品」

「広告」と同様に、表紙を見て一瞬で判断される