ゲリラ豪雨を察知しよう! 天気を予想できるガイド本

公開日:2013/8/4

自分で天気を予報できる本

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : KADOKAWA / 中経出版
ジャンル: 購入元:BookLive!
著者名:武田康男 価格:514円

※最新の価格はストアでご確認ください。

さる7月3日、世界気象機関は2001年から10年までの気象を分析した報告書『異常気象の10年』(2001-2010, A Decade of Climate Extremes)を発表、この10年間の世界平均気温は観測史上最高を更新していると報告しました。日本でも全国で35度を超す猛暑が到来し、最近はゲリラ豪雨の回数が増加。天気予報を見て傘を持って出ても、うっかり気を抜くと濡れてしまう。ドッと降られる前に、せめて空を見て、自分で少しでも予想できたらいいですよね。

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そんなとき、ぜひ手元におきたいのがその名もズバリ、『自分で天気を予想できる本』。気象予報士の武田さんは「空をみるだけで、だれでも簡単に、そして楽しく天気が予想できるように」と、これまでの体験と撮影した写真を用いて、天気予想の術を伝授してくれます。

第1章【晴れ】晴れを教えてくれるのは、どんな空?
第2章【雨・風・雷・竜巻・雪】この雲が見えたら、明日は雨?
第3章【天気の変わり目】空の色と光から、天気の変化を読む

ページをタップすると「澄んだ朝焼けは晴れ」など空の特徴を表すフレーズがあり、その横に「晴れ」「雨」「風」などのお天気マークがあり、さらに「カンタン」「ちょっと難しい」など、予測の難易度のアイコンも配置。

注目すべきは、武田さん撮影の空の写真です。にぶい朝焼けから真っ青な晴天の空、重い雲がたちこめる豪雨の気配たっぷりの曇天、そして星の光が瞬く濃紺の夜空。ふだん漠然と眺めている空に、こんなにも微妙で繊細な表情があったとは、と思わずはっとさせられます。

その美しい写真の上に、たとえば第1章【晴れ】の「澄んだ青空は晴れつづく」写真の上には「空の上のほうほど青い」という、空の色の読み方が白抜きの文字で書かれています。ポイントが一目瞭然なので、わかりやすいです。

そうはいっても、自然現象は複雑で、まだまだわからないことや例外がたくさん。武田さん自身も「天気予想が100%当たることは難しい」と書かれているのですが、直近の気象の変化を空を見てキャッチすることは可能とのこと。ぜひ、空を見て、風や気温の変化に敏感になり、天候を自分で読み取る習慣をつけてみてください。


武田さんの解説によれば、ゲリラ豪雨は天気図上では予想できないとのこと。大きな積乱雲をみたら要注意

何キロも離れた電車の音がよく聞こえてくるときは、天気が悪くなる傾向にあるのだとか。その理由は、低気圧の影響で上空を暖気が覆うことにより、音が遠方まで伝わるから

美しい夜空の中にも、明日の天気を予想するヒントがあります。ブルーモーメント。ちょっとロマンチックですね
(C)武田康男/中経出版