ストレスが肥満の原因? 精神科医が教える、楽しく健康に減量する方法!

公開日:2013/8/21

ダイエットをやめればドンドン痩せる!精神科医が教える「しない」だけダイエット12の法則

ハード : iPhone/iPad/Android 発売元 : シオン出版局
ジャンル:趣味・実用・カルチャー 購入元:Kindleストア
著者名:樺沢紫苑 価格:※ストアでご確認ください

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人は誰もが108の煩悩を持つと言われるが、私を惑わす煩悩は全て食欲に起因しているのではないだろうか。それ程にダイエットが辛くてたまらない。修行僧のごとく、日々是我慢。ラーメンもアルコールもスイーツもお預け。「お腹なんて空いていない」と自己暗示を掛けて、胃を出来るだけ空っぽにする。体重計の数字と睨めっこしては、ああ、今日も変化がないと落胆。「あ、少し減った」と喜ぶのも束の間、飲み会という名の悪魔の誘いに無理矢理引っ張りだされ、また元の木阿弥。美は一日にしてならず、とはいえ、どうもダイエットは難しい。

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『「しない」だけダイエット12の法則』は精神科医の樺沢紫苑によるダイエット本だ。ダイエット時に重要なメンタルのコントロールについて詳しく書かれた本というのは、ほとんど発売されていない。本書は樺沢が精神科医としての脳科学的な知識と、自身の14キロの減量体験に基づき、独自の“「しない」だけダイエット”を提唱している。ダイエットを苦しくする12の生活習慣を「しない」だけで、辛いことばかりのダイエットを楽しく成功させてしまう秘訣がいっぱい詰まった1冊だ。

肥満の大きな原因はストレスだと樺沢は指摘する。だからこそ、ダイエット自体がストレスになっている従来の方法ではダイエットは頓挫して当然だ。「食事」と「運動」だけでなく、「ストレスのコントロール」をすることがダイエット減量成功への鍵となるそうだ。

まず大切なのは、ダイエットを楽しいものと考えることだ。成功体験と結びつけることが出来れば「快」刺激となるので、本書で薦めているのが、仲間とともに減量をするというもの。そうすると、仲間と競い合う中でモチベーション物質であるドーパミンが分泌され、やる気が増し、自然と楽しくダイエットに取り組むことが出来るという。

人は物事を禁止されると、余計にそれをしたくなってしまう。これは「カリギュラ効果」と言われるが、禁止事項ばかりを作るのではなく、「お腹が空いたら好きなだけ食べて良い」という風にプラスの意味合いになるようなルールを定めることが必要だ。その際、食べて良い食材は、低カロリーで腹持ちが良いものだという。リバウンドの原因はタンパク質不足から筋肉量が減少したことによるものが多いため、カロリー以上に重要なのは栄養素であり、タンパク質が豊富な食材を食べることが大切だ。キノコ、サラダ、ツナ缶、豆腐、納豆、ひじき、こんにゃく、スープ、しらたき、ゼリーなどを「お腹が空いたら食べて良い食材」とすると良いらしい。

だが、「幻の空腹感」に惑わされないようにしなくてはならない。たくさんのものを食べると、上がった血糖値を下げるために多くのインシュリンが分泌される。すると、今度は血糖値が下がりすぎる低血糖値になり、お腹が空いていないのに空腹感に襲われることとなる。これを本書では「幻の空腹感」と呼び、肥満の原因となる食欲としている。この空腹に惑わされることなく、適切な空腹感を見抜いて食事をとることがダイエットに繋がるらしい。

欲に打ち勝とうとするのではなく、自分の欲と上手に向き合い、コントロールすることがダイエットの極意なのだろう。この本さえあれば、ストレスフリーなダイエット生活が送れそうだ。美容のためだけではなく、健康のため、この1冊を読んで、仲間と美ボディーを手に入れよう!


大切なのはポジティブシンキング

楽しいと思う状況に持ち込むことが大切だ

上手いルールさえ作れば、「お腹がすいたら食べて良い食材」も設けられる

「幻の空腹感」には負けないように注意。コツコツ前向きに頑張って美ボディーを手にしよう!