「アタシは帰宅部でいいかなー」で入部することになったのはトンデモ帰宅部

学校にそんな部活は存在しないのに、ノリで口にしちゃったことがありませんか？　たとえば「オレ、◯血高校◯ッジボール部に入ったわ」とか、「今から、セ◯シーコ◯ンドー部だから」とか、「帰宅部の活動が忙しくて」とか。特に「帰宅部」なんて、部活に所属していない生徒を指す、お寒いギャグの代表格だったのではないかと思うのですが、調べてみると、某大学には本当に帰宅部があるとかないとか（気になる人はググッてみよう）。ちなみに、帰宅部生は「時間があるから遊んでくれる」などの理由でまあまあモテる、という調査結果があるのだとか。

さて、前置きが長くなりましたが、本作は帰宅部生のお話。冒頭で、女子生徒2人が、教室でこんな他愛ない会話をしています。
「もう部活決めた？」
→「上下関係とか面倒だし、アタシは帰宅部でいいかなー」
→「マジで!!? 引くわ…」
→「？」

そうして、連れて行かれたのが帰宅部の部室だった、というところからスタート。帰宅部という部が、実際にあるんですねー。しかも、先輩部員は、萩月流古武術第十六代継承者でクマをも倒す大萩牡丹（おおはぎ・ぼたん）や、九重財閥という世界有数の財閥の社長令嬢で金銭感覚がズレまくっている九重クレアなど、個性派ぞろい。あ、部長はわりと一般人ですが。
そんな先輩たちを含めた帰宅部生5人が、帰宅部室でひたすらギャグる、ゆる〜いようでツッコミは激しい、日常系ショートギャグコミックが本作なのです。

ギャグの展開がはやく、奇想天外でおもしろい。ちょっと『男子◯校生の◯常』っぽいぞ、テレビアニメで一世を風靡した、あの。なるほど、作者は『男子高◯生の日◯アンソロジー』にも参加しているようで。おっと、『帰宅部活動記録』も7月からテレビアニメが放送中なんじゃないか。ということで、気になった人は、下のリンクからwebサイトをチェック。好評なようですよ。

【帰宅部活動記録｜日本テレビ】

ちなみに、学校マンガだけあって、歴史のトピックや文豪や音楽で習ったシューベルトの魔王など、ちょっと勉強になることも出てきたりします。まあ、すべてギャグになるんですけれども。あと、クマネタとか、ゲームネタもけっこう出てきます。アニメ脳、ゲーム脳を自認する人にもオススメ。わかる人には隅々までわかる、ネタ満載の高偏差値コミックです。