爆笑結婚生活! 鈴木おさむと森三中・大島に学ぶ、理想の夫婦とは?

小説・エッセイ

更新日:2013/9/9

ブスの瞳に恋してる(電子特別編集版)

ハード : iPhone/iPad/Android 発売元 : マガジンハウス
ジャンル:小説・エッセイ 購入元:Kindleストア
著者名:鈴木おさむ 価格:※ストアでご確認ください

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たかが目、口、鼻、という感覚器の配置で人間の美醜が決まるなんてオカシイ! どんな美人でもその美貌は衰えていくものなのだから、見た目ではなく、中身も含めて全て愛してほしい!女性なら誰もがそう思っている。だが、世の中、結局は顔。世の男どもはなかなか性格の善し悪しだけでは判断してくれない。だからこそ、愛嬌はあるけれど、お世辞にも美人とは言えない、森三中・大島美幸を妻として選んだ、鈴木おさむはなかなかお目が高い。24時間テレビの2人の仲むつまじい様子に憧れを感じた人も多いのではないだろうか。

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2006年にドラマ化され、話題になった、鈴木おさむ著『ブスの瞳に恋してる』は、妻・大島美幸との結婚生活を描いたエッセイだ。実はこの本、ドラマとは内容が全く異なり、実際はお下品な話が大半を占めているのだが、どのページも爆笑必須。と同時に2人の絆の強さに胸がほんわか温かくなる。

出会いから結婚、記念日の出来事から夜の生活…。本書を読めば、2人の生活を赤裸裸に知ることが出来る。交際期間0日で結婚したにも関わらず、何故2人は上手くいっているのだろうか。彼らに見る、結婚生活の秘訣とは何なのだろうか。

注目すべきは、鈴木おさむの大島への尊敬の念だろう。鈴木が結婚相手に求める条件は「相手をリスペクト出来ること」だった。大島と出会った当時、鈴木はベッピンのモデルと付き合っていたのだが、笑いのためならどんなことにでも体を張ってしまう女性芸人・大島美幸の姿に強い衝撃を受けたようだ。そして、即、美人モデルと別れて、大島と結婚。もちろん結婚に際しては、世間並みに鈴木も大島のご両親に挨拶に行ったという。ただし、普通と違うのは、そのご挨拶に何故か、森三中の残り2人と若手芸人のA君もついてきたことだろう。

鈴木としては、「娘さんを下さい」と言いに来た大切な場面。栃木に住む大島のご両親もそれなりに緊張していたことは想像できる。

ところが、その時、驚くべきことが起こった。何故か同席していたA君の芸人魂に火がついてしまい、A君は持ちギャグを披露し始め、太鼓を叩きながら、服を脱ぎ、ついには自分の股間をお盆で隠して腰を降り振り始めたのだ!鈴木が慌てて「不謹慎だ」とA君を止めようとした時、なんと…大島のお父さんもお母さんも腹を抱えて笑っていることに気づいたという。そして、鈴木はこんなシャレが通じるご両親と、その2人から生まれた大島美幸がもっと愛おしくなったらしい。

結婚する相手を尊敬し、彼女という人間を生んでくれた家族をも尊敬すること。それが円満の一番の秘訣なのかもしれない。大島美幸に初めて出会った時、鈴木おさむは、すぐに運命を感じたのだという。そんな「ビビビッ」な出会いはなかなか訪れないかもしれないが、バカなところも全部含めて認め、互いに尊敬し合う夫婦像はお手本となるべき存在なのかもしれない。


表紙からこのインパクト

初夜の話まで詳しく書かれている…お下品な内容ばかりだが笑ってしまう

おならの話

ま、まさか夫婦揃って性病に感染!? 2人の運命はいかに!