『甘々と稲妻』を読めば腹が減る! でも心の空腹は満たされるっ!

更新日:2015/9/29

甘々と稲妻(1)

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : 講談社
ジャンル:コミック 購入元:BookLive!
著者名:雨隠ギド 価格:540円

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みなさん、お早うございますコンニチハ今晩は。秋になると豚汁と炊き込みゴハンとサンマの塩焼きが食べたくなる中國卓郎です。イヤそれにしても『甘々と稲妻』です! まずタイトルで「ん?」って思いました。ちなみに作者の雨隠先生曰く「甘々と稲妻 駆ける」って案もあったそうですが、ますます「ん? ん??」って思っちゃうこの不可思議さ。さてストーリーはと言うと…

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半年前に妻に先立たれた高校教師の犬塚は娘のつむぎのため、何故か教え子の飯田小鳥と共に手料理を学び始める。ってな感じでしてジャンル分けするなら料理漫画…の中でも“調理系”であります。とはいえスペシャルに究極なメニューは登場せず、豚汁やハンバーグと言った普通の家庭料理を普通に作って食べるんですが、そこがもう非常に良いんですっ! この作品には「優しさ、ふっくら、ほっこり」が溢れてます。特別ではなく日常であり、飾り気はないがなければ物足りない。そう! 例えるなら炊きたてゴハンの如き作品なのです。

そして3人のメインキャラクターがまた良いっ! 一生懸命だけど肩の力が抜けてる犬塚、天真爛漫なつむぎ、天然かと思いきやシッカリ仕切れて笑顔が可愛い小鳥。下手したら3人ともアザトクなる危険性を孕んでいる難しい設定ですが、濃くも薄くもなくホンノリほのぼのとさせる絶妙なバランス感覚が素晴らしいです。空腹が満たされると人は穏やかな気持ちになるもんですが、本書を読むと胃袋の左上の辺りが満たされちゃいます。「あ~満腹♪ でも早くおかわり頂戴!」と、炊きたて(出たばかり)の1巻を読み終わった直後に僕ぁ思いました。あと豚汁食べ(飲み)たいっ!


満開の桜の下、一人で弁当を食べる女子高生 小鳥

見ようによっちゃ逆プロポーズですが違います

大根を切る擬音がドスリ!…でも分かるわぁ

米! 豚汁! 日本万歳っ! いやしかし良い笑顔だ

この顔! そりゃお父さん頑張っちゃいますよ