イノベーションを起こすメーカーになるためには? 1000社以上を取材した著者が提案!
更新日:2013/9/27
新しい市場のつくりかた ― 明日のための「余談の多い」経営学
ハード : Windows/Mac/iPhone/iPad/Android/Reader | 発売元 : 東洋経済新報社 |
ジャンル:ビジネス・社会・経済 | 購入元:紀伊國屋書店Kinoppy |
著者名:三宅秀道 | 価格:1,728円 |
※最新の価格はストアでご確認ください。 |
今年は、タイ、マレーシア、インドネシアなどアジアを訪れる機会が複数回ありました。アジアはどこも活気にあふれていて、経済成長している勢いを実感しました。大都市には必ずといっていいほど巨大ショッピングモールがあって、その活況ぶりと大きさに驚嘆。本当に巨大なのです。
ショッピングモール内の家電売り場ものぞいてましたが、テレビの売り場は、ソニーなどの日本の製品の売り場面積より、サムソンなど韓国製品や中国、台湾製品の売り場面積のほうが大きく、ディスプレイも派手で勢いのある印象を受けました。日本製品は苦戦しているんだなあと、日本人としてはちょっとさみしい思いです。確かに、ソニー、シャープ、パナソニックなどの家電メーカーの業績不振が報道されています。なぜ、家電メーカーなどの日本企業は元気がなく、海外でもなかなか上手にいっていないのでしょうか?
この本では、そのような状況の原因をさぐり、新しい市場をつくりだすための示唆に富んだ指摘をしています。メーカーでは、製品開発の過程で、価値を生まない技術への固執=技術者のへんなプライドが、マーケットの創造を妨げていて、新しい市場を生み出すためには、「文化を創造」することこそが、新しい価値の提供であり、メーカーのやるべきことだとしています。
そして、未だに日本企業は価値を生まない技術に固執している状況であるといいます。それを打開するためには、技術と社会が結びついてこそ、新しい製品であり新しい価値です。消費者ニーズをくみ取るのではなく、人の生活を変えるくらいの新しい提案が必要で、その目は、弱者にやさしい製品開発など社会的課題にも目を向けます。1000社以上を取材したマーケティング学者が考えた新しい市場を作るための提案書です。
日本企業はイノベーションをおこせなくなった?
1000社の取材を通して見えたこと
技術神話や成功モデルから抜け切れない!
B級グルメのような余談でも勉強になる話が多い本