21時すぎから作るローカロリーごはんは明日への活力!

公開日:2013/10/25

21時から作るごはん ローカロリーのかんたんメニュー

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : 講談社
ジャンル: 購入元:BookLive!
著者名:行正り香 価格:1,296円

※最新の価格はストアでご確認ください。

みなさんはいつも、何時に夜ご飯を食べていますか?

残業して、会社帰りに少し買い物してから帰宅すると、もういい時間。21時から何かちゃんとしたものをつくって食べようなんて気力は、残ってないですよね。 だけど、遅くまで仕事をしてコンビニごはんじゃ、ちょっと寂しい。

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そんな働き女子の現実に、おしゃれなエッセンスと元気をトッピングしてくれるのがこの本です。人気料理研究家・行正(ゆきまさ)り香さんによる、ローカロリーレシピと素敵なエッセイが楽しめる、ビジュアルブックなレシピ本。

トビラをタップすると、都会の夜景をバックにintroductionが広がります。かつて広告代理店でCMプロデューサーとして活躍し激務をこなしていた著者は、自身も21時、22時以降の夜ごはんが当たり前の日々を送っていたのだとか。それでも極端にカンタンにすませることなく、軽くて栄養バランスのよい食事を工夫し、食べることを大切にしていた。そんな会社員時代の経験から、カラダをやさしくリセットして深夜に胃がもたれない、ローカロリーなメニューを考案したのだそう。

「甘いものは、文章でいえばピリオドのようなもの。お酒もごはんももう終わりね、のサインを脳に送ってくれます」と行正さん。紹介されているメニューは12食、1食のメニューをスイーツまで含めて構成するあたりに、食べる楽しみを大切にするスタンスがうかがえます。

気になるカロリーは1食のメニュー(フード2品+食後のスイーツ)あたり、全てトータル700kcal(ひとり分)以下に抑えてあるのがうれしい限り。たとえば【しょうが黒ごまうどんメニュー】の場合、「しょうが黒ごまうどん」358kcal、「焼ききのこサラダ」41kcal、「バナナと小豆のシナモン風味」83kcalと、3品食べてもしめて482kcal。どのメニューも30分以内で3品つくれるようになっていて、その手順が書かれたタイムテーブルが「あ、これならすぐできそう!」と、おっくうになりがちな21時からのごはん作りの背中を、そっと押してくれるのです。

夜を思わせる、アンバーであたたかな光で撮られたお料理はもちろん、カトラリーや食器もシックなテーブルセッティングをキャンドルの灯りが照らし出すなど、上質な夜を演出した美しいイメージ写真の数々。作ったごはんを食べながら見ると、気分を上げてくれそうです。

レシピの横には、“ひとりの夜におすすめ”な行正さんチョイスの映画やCDの紹介が添えられ、「女性と仕事」「カラダケア」「最後は女友だち」など、働き女子に元気をチャージしてくれるエッセイも読み応えあり。「“ちょっといい話”に、じんわり…。あれ? 今、エッセイ本を読んでるんだっけ?」と、21時からのごはんタイムがすっかり行正ワールドに彩られてしまいそう。

ひとりだからと手抜きをせず、自分のためにテーブルをセッティングして、体にやさしいローカロリーのごはんをちゃんと手作りして食べる。日々の生活のひとつひとつに心を込めて暮らしていたら、自分のことがもっと大切に思えてくる。そんな気持ちが、背中をしゃんと伸ばして、明日への活力を運んでくれそうです。


「遅いから食べない」という選択をしていると、カラダのバランスがかえって崩れてしまうと、行正さん

電子レンジで作る「ささ身梅ごはん」348kcal。ランチョンマットを敷くだけでテーブルが締まるから不思議ですね

10分でカレーが作れて、しかもローカロだなんて、ちょっとうれしい

人生は20代を過ぎたら、皿回し。仕事にプライベートにと、同時多発にいろいろ起こる。「そんなときは、とにかくやれるところまでやって、あとはビールを飲むんです。現実逃避です(笑)」と行正さん。「今日はもうがんばれない、それでいいよ」と自分を許してあげて、350ml缶のプルトップをプシュッとあけたら、爽快ですね。