セリフのスペシャリストを笑わせた(戸惑わせた)数々の言葉たち

小説・エッセイ

更新日:2013/12/17

いまなんつった?

ハード : Windows/Mac/iPhone/iPad/Android/Reader 発売元 : 文藝春秋
ジャンル:小説・エッセイ 購入元:紀伊國屋書店Kinoppy
著者名:宮藤官九郎 価格:750円

※最新の価格はストアでご確認ください。

みなさん、お早うございますコンニチハ今晩は。『あまちゃん』にどハマりした中國卓郎です。その辺の話を始めると止まらないので自重するとして、でもホントお願いだから潮騒のメモリー鈴鹿ひろみバージョンを収録した「あまちゃん歌のアルバム2」を出してイタダキタイと思っている次第です!

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あ、さてそんな全国の老若男女を虜にした『あまちゃん』の脚本を担当された宮藤官九郎さん=通称クドカンさんのエッセイが絶妙の(またはシタタカな)タイミングで電子書籍化されました。本書は『週刊文春』に掲載されたエッセイの言わば再編集版と言った形になっています。

テレビ、舞台、映画等々で誰かが言った言葉を毎回のテーマに据えて思った事を着の身着のままに書かれているんですが、いやもう流石は売れっ子脚本家さんです。「文章」ではなく「言葉」がそのまんま活字になっているとでも言いましょうか…目と脳だけでなく体中の毛穴から活字が体内に染み込んでくる気がしてとにかく浸透率がスンゴイのです!

しかし僕はクドカンさんの作品て『あまちゃん』以外はTVでたまたま観た『舞妓Haaaan!!!』くらいしか実は知りません。ですから文春掲載時(2008年~2010年)に手がけられていたのであろう『タイガー&ドラゴン』や『流星の絆』なんてドラマの話題は正直よくワカリマセン。でもそんな僕のような人にも問題なくオススメできるエッセイに仕上がってます!

なぜなら、クドカンさん流の「誰かの何てことない一言」に対する考察とそこに至るまでの文章それ自体が面白いからに他なりません。また毎回の「締めかた」が非常に素晴らしいのです。「オチ」だからって意識し過ぎず、でも余韻を程よく残しながらしっかり文章を締めるその技術力。心地良くスイスイ読めてオチまで気持ち良い。やっぱエッセイはこうでなくちゃ! そう思わせてくれる1冊です。


映画の脚本のフォーマット。ほほ~初めて知りました

クドカンさん流の脚本の書き方(警官目線)これまた興味深いです!

まさか流行語大賞にノミネートされるとはこの当時は思ってられなかったでしょうね(笑)