明日からクリエイティブ! マンガ大学に学ぶアイディア発想のコツ

更新日:2013/12/17

マンガの方法論 超マンガ大学

ハード : PC/Android 発売元 : 朝日新聞出版
ジャンル:趣味・実用・カルチャー 購入元:BOOK☆WALKER
著者名:さそうあきら 価格:1,323円

※最新の価格はストアでご確認ください。

人類の歴史はアイディアの歴史です。数々の発明、発展や知恵は、全てアイディア。言語すらもアイディアですし、直立二足歩行もちょっとしたアイディアと言ってもいいのかも。

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職業柄、文章を書いたりイラストを描いたりしていますが、これもやはりアイディアが全て。いや、むしろどんな職業に従事していても同じことが言えるのかもしれません。厳しい競争社会でも、このアイデアさえ持っていれば生き抜くことは可能でしょう。ちっぽけな頭で、巨大な武器を作ることができるのが人類なのであります。

一体何の話をしているのか、と思われるかもしれませんが…
…コレを指南してくれるのが本著のような本だと思うわけです。

「学んでほしいことは“漫画体力”です。コレさえ身につければ、一生描いていける。漫画家にはなれるかもしれないし、なれないかもしれない。でも、一生描いていれば誰かの胸をうつこともある。それってスゴイことだと思いませんか?」

本著はこんな言葉で始まります。著者はマンガ家であり、京都精華大学マンガ学部教諭でもあるさそうあきら氏。

さて、描き続けるために必要なことですが、
絵がうまくなる方法とか、コマ割りがどうとか、そういった技術的な部分ではなく、とにもかくにも描き続けていくために必要なポイントが解説されています。

“漫画体力”。本書は、いわば発想法の指南書なのです。

ブレインストーミングやマインドマップなどを応用したアイディアの出し方から、ストーリーの組み立て方、リアリティとは何かといったところまで、余すところなく発想のヒントが網羅されています。

マンガとは、から始まり、クリエイティブとはなんぞやというところまで。講義ばかりではなく、著者による短編マンガも多数収録されているので、文字ばかりでなく小気味良いリズムで読めます。重要な事を解説しつつも、説教臭くなく、不思議な温度感でスーっと読めるのが本書の素敵なトコロ。

現代は、何につけても創造性が求められる戦国時代であります。アイディアテクニックこそ生きる知恵。マンガの道を志す方だけでなく、幅広い方にオススメします!


いざ漫画体力を!

基本的なブレーンストーミングから…

マンダラートという発想法に…

マインドマップ! どれもわかりやすく、とっても実践的

後半には実際の原稿を使用しての解説も。プロットから…

大変参考になるネーム

そして完成原稿。すべて解説つき!