カノジョの声はいつか、嘘つきのカレの耳に届くのか 【12/14映画公開 佐藤健主演】

公開日:2013/11/28

カノジョは嘘を愛しすぎてる(1)

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : 小学館
ジャンル:コミック 購入元:BookLive!
著者名:青木琴美 価格:432円

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『カノジョは嘘を愛しすぎてる』…なんて、一体どんな嘘が物語の中で渦巻くのだろう。と読む前からタイトルで色々妄想してしまう。惹きつけられるそのタイトルに思考をまず巡らせた。表紙は、きっと主人公であろう男の子がギターを抱えている。

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そして、ページをめくると(電子書籍だから、めくるというよりはスライドか)表紙の男性がヘリポートに立っている所から始まる。ギターを抱えているということは音楽関連のお話なのだろうけれど、そこにヘリポートとくれば、これから何が始まるのかとわくわくしてしまうのを抑えられない。演出が良い意味でずるいな、と思いつつ私は更に画面をスライドさせた。

ここで、物語の概要を説明しておこう。主人公は、人気バンド、「クリュードプレイ」の元メンバーで今はサウンドクリエイターをしている小笠原秋と、「クリュードプレイ」のファンであるマッシュルームみたいな髪型をした女子高生、小枝理子である。この2人は、秋の思いつきによるナンパで、出会う。秋には、他に執着している女性がいるのだが、その人を吹っ切るためにも、ナンパきっかけで秋は自分の職業や名前を隠し、理子と付き合うことにする。そんなスタートを切るが、理子もまた音楽の人間で…と波乱万丈の人間関係が始まっていく。

1巻のレビューなので、物語の起承転結でいう「起」の導入部だから、これから先に何が起こるのかと期待を持たせて終わってしまう。次巻への繋ぎ方が上手な終わり方だった。また、絵もキレイで、秋の関わっていたバンドメンバーもかっこよく、男同士の友情も描かれていて、色んな面で楽しめるマンガだ。佐藤健主演で実写映画化も決まっているので、今、ぜひ手にして欲しい1冊だ。


ロマンチックなナンパテクニックでヒロインと接触

主人公、秋の少し歪んだ恋愛観

作中に出るバンドの青春時代の1ページ

嘘を重ね、自分から逃げ続ける秋

雑誌にて描かれたイラストなども公開している
(C)青木琴美/小学館