“おしりたんてい”が主役の電子絵本。ププっと鳴らして事件を解決

公開日:2011/12/6

おしりたんてい

ハード : iPhone 発売元 : FLAMA Inc.
ジャンル: 購入元:AppStore
著者名: 価格:0円

※最新の価格はストアでご確認ください。

子ども向けの電子絵本「おしりたんてい」は、おしりの顔をした探偵が、ある事件を解決するというシンプルな物語です。

“おしりたんてい”の顔をタップすると、複数のオナラ音をランダムに鳴らせます。乾いた“プー(高音)”から、ちょっと危うい“ブゥゥ(低音)”など。こうやって文字にすると若干はずかしいものがありますが、実際にタップしてみると、その軽快なプップ感が病みつきになります。

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このオナラ音を徹頭徹尾貫くこの演出。いやぁ、潔し。“おしり”と“オナラ”を存分に生かした王道作品。子どもが大喜びすると思います。この作品を読んでいると、昨年文溪堂さんから発行された『うんこ!』(作:サトシン、絵:西村敏雄)を思い出しました。こちらもダジャレが効いた素敵なうんこのお話でしたね。

おしりたんていは、事件のにおいをかぎつけるのが得意です。
事件現場で事件の「におい」を感じとり、目撃者の証言から犯人の「におい」をかぎ分けていきます。「一番におうのは“おしりたんてい”よ、お前自身だろ!」と突っ込んでしまいたくなりますが、それは大人の都合というもの。“おしりたんてい”はプッププップとノンストップで事件の謎を解き明かしていきます。

そして物語の終盤に用意されているのが、ゲーム(的な要素)です。その内容は、実際にダウンロードしてからのお楽しみということでここでは触れないでおきましょう。とはいえ、そこまで大それた仕掛けではありません。あしからず。

欲をいえば、オナラ以外の効果音も付けてほしかったですが、無料ということで仕方ないのかなという気もします。シリーズ化されるんでしょうか? 次回作の登場を期待したいと思います。


表紙。“おしりたんてい”のビジュアルはこんな感じ。顔が、おしりです

事件が起こる前の1コマ。黒電話にホットコーヒー。工藤ちゃんっぽいですね

事件の犯人は3人(匹?)に絞られます。この後にゲーム(的要素)が待っています