シリーズ最新作が電子化!ラングドン教授と解き明かせ!『神曲』の謎!

小説・エッセイ

公開日:2013/12/18

インフェルノ(上下合本版)

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : KADOKAWA / 角川書店
ジャンル:小説・エッセイ 購入元:BOOK☆WALKER
著者名:ダン・ブラウン 価格:3,780円

※最新の価格はストアでご確認ください。

「未来を予測する最善の方法は、自らそれを創りだすことである」。かつてパソコンの父、アラン・ケイはそんな言葉を述べたが、未来を創りだすのはいつだって強い信念を持った人間だ。過去・現在の延長線上にある未来にさあ何を描こうか。自分が正しいと思ったままに筆を走らせれば、未来は自分色に染まっていく。だが、世界を変える者が常に正しいとは限らない。一人の狂気じみた信念が恐ろしい未来を生み出すことだってある。ダン・ブラウン3年ぶりの新作『インフェルノ』は、ダンテの『神曲』<地獄篇>をモチーフとしながら、人類の存亡の危機をおどろおどろしく描き出している。

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発売後すぐに全世界で1100万部を突破し、日本国内でも全国・大型書店の週末ランキングで第1位を獲得している『インフェルノ』は今年一番の話題作と言っても過言ではないだろう。本作ではシリーズお馴染みのラングドン教授が古典の名作に秘められた暗号を解き明かし、世界滅亡へのカウントダウンを阻止するために奔走する。『神曲』を元として書かれた暗号の数々や驚くべき展開、その疾走感あふれるストーリーに魅せられること間違いない。

ハーヴァード大学の宗教象徴学教授ロバート・ラングドンはフィレンツェの病院で目を覚ました。彼には一昨日の夜からの記憶が一切ない。医者によれば、銃弾が頭をかすめ、脳震盪を起こした結果、一時的に記憶障害になってしまったらしい。ラングドンは自分の身に何が起きているのか分からず混乱、医者を問いつめるが、そこへスパイクヘアの女が現れ、いきなり襲撃されてしまう。居合わせた女医・シエナの機転で彼は銃撃を逃れたが、何故命を狙わるか分からない。そんな彼にシエナは「あなたのツイードのジャケットから偶然見つけた」と小さな円筒の容器を取り出した…。ラングドンはどうなってしまうのか。記憶を失う前に一体何があったのか。『神曲』が指し示すものとは何なのか。ページをめくったら最後まで一気に読んでしまいたくなる程、その世界観に惹き込まれてしまう。

サン・フィレンツェ広場、ヴァザーリの回廊、ヴェッキオ宮殿…。その舞台となる都市や建造物、美術品が目に浮かぶように描写され、ラングドンやシエナとともに謎を解いている気分にさせられる。

何故、毎回、教授という身分でありながら、ラングドンは命を狙われる羽目になるのだろうか。そして、彼の相棒にはどうしていつも美しい女性がいるのだろう。シリーズ愛読者であれば、今回も巻き起こるお馴染みの展開には何処か懐かしさすら感じながらも、いつもと同様、先の展開は全く読めない。どんどん胸が高鳴っていく。最後まで展開が読めないスリル満点の1冊。


表紙を見るだけでワクワクする

最初からラングンドンに危機がせまる

追われる羽目になる

『神曲』を元とした暗号

急がねば、人類滅亡の危機?