小さな森で食べる絶品自家製スローフード

最近よく目にする料理のレシピ漫画。この作品もその中の一つだけど、これはちょっと難易度が高め。出てくるのはとれたての野菜や果物、野草を使い、山に囲まれたその場所だからこそ作れる料理ばかり。材料費はとても安いはずなのに、ある意味とても贅沢な料理たち。

庭の木になるグミで作るジャム、ハシバミの実で作るチョコペースト、藁で包み雪に埋めて作る自家製納豆に、雪の下に埋れたばっけで作るばっけ味噌。私が一番美味しそうと思ったのは採れたての山菜のフリットとフライドエッグをバケットに挟んで作ったサンドイッチ。目につく自然を全部食べてしまおうという感じ。読んでいるとどんどんお腹が空いてきます。でも簡単には作れないのが悔しい！

主人公のいち子は、多分きっと色々あって都会からこの田舎に移り住んだ女の子。都会に一度出て、田舎に戻ってくるということはよくあることだけど、だからこそ田舎の味が素晴らしいものだということを、いち子は知ってるんだと思う。ここでしか食べられない味を、思う存分食べてやろうといういち子の食べっぷりは、見ていてとても気持ちがいいです。

身の回りの自然と、自分が食べることが直結しているということを感じられるなんて、なんて贅沢で素晴らしいことでしょう。私も山の中で、自分の採った山菜のサンドイッチ食べたい！