簡単、美味しい、組み合わせ自由なお手軽定食レシピ集

「食は健康の基本」。分かってはいても、忙しい毎日を送っていると、なかなか手の込んだ料理は作れません。「健康のための一汁三菜なんて、自分で作るのは無理」と思ってしまっている方にお勧めなのが、今回ご紹介いたしますレシピ集『行正り香の自分定食』です。

簡単、美味しい、組み合わせも自由自在といいことずくめのこのレシピ集。まず、冒頭に登場するのは、著者が独断と偏見で選んだ「食べずに死ねない！究極の定食8」。定食と言えば、まずは、「焼き魚定食」。「2日に1回は焼き魚定食と決めてしまえばいい」と著者が語るとおり、焼き魚定食は、楽で美味しくて、栄養バランスのよい定食の代表格。「牡蠣フライ定食」、「パスタ定食」、「ハンバーグ定食」、「牛丼定食」…と美味しそうな定食が並びますが、「定食」とすることで、バランスのよい食事ができるというわけです。

本書は、主菜の肉類、魚介類、副菜の野菜類、豆腐類、卵類、主食のご飯、麺、パン、汁物のスープ、味噌汁と、それぞれのメニューを、その日の気分で組み合わせていけば、定食ができるように作られています。鶏肉のお酢ソテー、ハンバーグ日本酒ソース、パリパリ魚から揚げ、赤黄パプリカのゆっくりソテー、もやしのごま風味、親子納豆、にら玉、そぼろ丼、牡蠣のパスタ・ポン酢風味と、色鮮やかな写真入りで紹介されるメニューはどれも美味しそう。そして、作り方を読んでみて驚くのが、その手軽さ。「手抜きは悪くない」と著者も語っていますが、上手に手を抜きながら、楽に美味しいものを作ってしまえるのが、このレシピ集の魅力です。

ほうれん草の下茹だって、レンジで代用してしまえば、あっという間。パスタだって、ゆでた後は、フライパンを使わずに、レンジを使って、簡単に仕上げられちゃうんです。魚を焼くのさえ面倒なときには、あじの開きをクッキングシートにのせて、レンジでチン。2～3分で、焦げ目もついた焼き魚の出来上がりです。

ビールで味に深みをつけた「椎茸とチーズのグリル」、「ししゃも缶のゆずこしょう添え」、「いかのトマト煮」なんていう、お酒のお供にもよさそうなメニューもあり、なんとも楽しいレシピ集です。巻末には、「必読！ 定食ビギナーズ」として、必須の調理道具から、おいしいご飯の炊き方、おいしい卵焼きの作り方、献立作りのコツ等も伝授。これを読めば、料理がそれほど得意じゃない人でも気軽に料理を始められます。

「体に良くて美味しい食事を、無理のない範囲で作りたい！」そんな望みを叶えてくれそうな1冊。「あと一品ほしいなぁ」なんていうときにも、大活躍しそうですよ。