「ほんとう」のわたしが分からない青春の彷徨を描いた切ない物語

レビュー

一頃、「自分探し」という言葉が、吹き荒れる紅蓮の炎のように列島に渦巻いていた。道を行けば角ごとに自分を探している人がいた。『わたしを見かけませんでしたか?』(ハヤカワepi文庫)という本が出たのもその頃…

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