中国清朝末期の超大作人間ドラマは、iPhoneでも問題なくグイグイ読めます

小説・エッセイ

更新日:2012/1/20

蒼穹の昴 (1)

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : 講談社
ジャンル:小説・エッセイ 購入元:eBookJapan
著者名:浅田次郎 価格:594円

※最新の価格はストアでご確認ください。

こんにちは、かべちんです。 数年前にSMAPの稲垣吾朗さんが愛読書として挙げていたのを見かけ、さっそく4巻まとめて文庫を購入したものの、ボリュームとストーリーの壮大さから「積読本」として本棚に眠ったままだった「蒼穹の昴」…。

先々月号のダ・ヴィンチ本誌で特集され、NHK総合でも現在放映中ということで再挑戦を決意し、電子書店で探してみたらありました! さっそく全巻ダウンロード。

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中国・清王朝末期、実権を握る西太后と科挙試験を勝ち抜いて皇帝を支える文官と、宮廷内のトップに上り詰めた宦官を中心に、権力闘争や愛憎劇が繰り広げられる怒涛の人間ドラマ。

去勢した男性が後宮で権力を握る宦官制度や、日本の受験制度も比べ物にならないほど過酷な科挙制度、呂后、則天武后と並んで中国三大悪女ともいわれている西太后…高校時代、世界史の授業で聞かされたエピソードが強烈すぎて、ちょっと重たいかなぁと二の足を踏んでいたのですが、いやいや、登場人物や情景が生き生きと目に浮かぶ描写やテンポの良さに、グングン引き込まれていきます。

このような大作をiPhoneで読むのは大変かな? と不安だったのですが、特に問題なし。なかなかゆっくり読む時間が取れないので、もっぱら通勤電車の中でちょこちょこ読み進めてますが、集中しすぎてひと駅乗り過ごしました。

でも、”西太后=怖くてやり手なゴッド姉ちゃん”のイメージがどうしても抜けなくて、愛情深くて女っぽいキャラクターの西太后に、ちょっと違和感があるのは私だけでしょうか…。

大河小説は登場人物が多くて「この人、誰だっけ?」って時もありますよね。そんな時、「しおり」や「移動」機能で人物関係図に一瞬で戻れるので便利