ワタミ創業者渡邉美樹のサクセスストーリー。モチベーションの上がるノンフィクション小説

ワタミ会長である渡邉美樹氏と言えば、外食産業の成功者、特別養護老人ホーム経営、郁分館学園理事長などさまざまな顔を持つ実業家です。
なんとなく、「すっごい人なんだろうな」って思っていました。 この小説を読むまでは。
渡邉氏は、10歳で母を亡くし、父の会社が倒産、10歳で社長になることを決意します。本書は佐川急便ドライバーとして1年間で300万円をためて資金を作り、「つぼ八」のフランチャイジーからスタートし、失敗、事業の拡大、創業メンバーとの確執から二部上場までの道のりをビジネス小説の巨匠、高杉良氏が緻密な取材を元に描いています。

回想シーンでは他の大学を巻き込んで、施設の子どもたち500人を招待した大運動会を開催するなど、当時からボランティア精神、リーダーシップといった現在の渡邉氏の基盤とも言えるエピソードもあります。
読み終わった後は、「だから、すごい人なんだ」と成功者たる理由が分かります。
随所に出てくる契約書の内容、通産大臣賞を受賞したときの論文、時々の渡邉氏の日記などが詳細に書かれているところがリアルです。
起業家でなくても読んでほしい、モチベーションを盛り上げてくれる1冊です。

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電車移動中は小さく、ベッドで読むときは大きくと、文字の大きさを使い分けると目が疲れませんでした

じっくり読むときは画面を横にして読むほうが目の縦の動きが少なくて楽でした