「お笑い」×「野球」=「除霊」!? 新機軸の霊能コメディここに見参

瑠璃色にボケた日常

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : KADOKAWA / メディアファクトリー
ジャンル:ライトノベル 購入元:BOOK☆WALKER
著者名:伊達康 価格:450円

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 本作はおおよそ3つの要素で成り立っています。「お笑い」と「除霊」と「野球」。一見まったく繋がりのない単語でしかないのですが、これがまた見事に1つに合わさったのがこの『瑠璃色にボケた日常』でした。日常に除霊に大活躍の大喜利には「この作者さんは関西人か」と思ったら見事大正解。まあ作中の半分を埋めるのではないかという寮の、笑点や新喜劇のにおいをまとった笑いを提供されれば気づかないというのが無理な話ですね! 関西人の私は思う存分笑わせていただきました。これは電車で読んではいけない作品の1つです(笑)

 紺野孝巳(こんのたかみ)は中学時代、将来を嘱望された野球部期待のエースでした。しかしダンプカーとの接触事故で野球の道を絶たれ、紺野は不良まがいの自堕落な日々を送ることに。そんなある日、中学時代から野球でライバル、私生活では親友の訃報が届きます。その日以来、何故か紺野の枕元に立つのは、亡くなったはずの親友の霊。ほとほと困った紺野は藁にもすがる思いで、クラスメイトが本物だと噂する「おはらゐけんきゅうかい」へ。唯一の部員、有働瑠璃(うどうるり)に霊障の相談をすれば、返ってきた言葉はなんと「君、来る場所を間違えてやしないかい?」「ここは『お笑い研究会』だよ」というもので…

 この出だしからでもなんとなく繋がる、野球とお笑いと除霊の単語。作中は3話の連作短編として構成されているのですが、これがまた1話1話進むごとにきっちり絡むのだから面白い。元野球小僧だからこそ除霊できた2話、野球の才能と瑠璃のボケにひたすらツッコミ返したからこそ開花したお笑いの才能で命を拾った3話。よくぞここまで野球とお笑いで除霊に結び付けられたなと思います。第8回MF文庫J新人賞に揉まれて世に出たコメディ除霊(野球風味)という新機軸、どうぞ手にとってお楽しみください。


学校でも噂になっている瑠璃の「ホンモノ」の力。紺野は一縷の望みをかけて瑠璃を尋ねる決意を固めます

しかし残念かな! 訪ねた場所がお笑い研究会だったとは! 「親しみ易く平仮名で書いたのが裏目に出た」とのこと。“おはらゐ”って書いてあったらお祓いって読んじゃいますよねぇ

除霊に乗り気ではなかった瑠璃が突如乗り気に。それは紺野がなぜ事故にあったのかという一連の流れを話したからで…



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