漫画家マンガに凄いのがキタ。切れ味抜群の笑激がそこにあるっ!

更新日:2014/4/24

明日にはあがります。(1)

ハード : PC/iPhone/Android 発売元 : 小学館
ジャンル:コミック 購入元:BookLive!
著者名:水口尚樹 価格:432円

※最新の価格はストアでご確認ください。

 みなさん、お早うございますコンニチハ今晩は。迷った時はスタミナ定食的なのを注文すればハズレがないと思っている中國卓郎です。この「ハズレがない」ってフレーズをマンガに当てはめると…「漫画家が主人公のマンガにはハズレがない」と、こうなるんじゃないかと昔から睨んどりました! で、今回この『明日にはあがります。』を読みまして、ますますの確信が持てた次第です。いやもうね? 面白かった! スンゴイ面白かった! 僕ぁとにかく今、この作品を人に薦めまくりたい気分なのです!

 ゲルマン出版の新人漫画家である小光栗夫は、担当編集者が週1で異動になると言うこの出版社の素っ頓狂な制度に翻弄される。毎週現れる、癖のある…と言うか癖しかない編集者を相手に、果たして彼は己の目指す漫画道を歩み続ける事が出来るのか!? なんつ~感じに始まるんですけどね?「ん~面白いけど、これ毎回キャラ(編集者)考えるのシンドイだろうなぁ」なんて思いながら読んでたら早々にこの設定は無かった事になります(笑)でもこれが結果として大成功だったんじゃないかなと。

advertisement

 このマンガの肝かと思われた編集者達と入れ替わるように「月刊まんがメタル」の新人、松井クンがアシスタントとしてやって来るのですが、この松井クンの登場により本書は制約やセオリーと言った数々のシガラミから解き放たれ、燦然と輝き炸裂しだします。そう!【仕事部屋で2人が漫画を書く】基本これだけの作品になって行くのです。がっ!これがもうホント最高に面白い! 主人公の小光がグングンと面倒くさくて空気の読めないファンタジスタ(天然)へと成長していき、読者の心のゴール(ツボ)に強烈なシュートをバッスンバッスン放り込んで来ます。ワタクシ、読み始めたのが深夜だったために笑いを押し殺しながら読んでいたのですが、顔は涙でグシュグシュになるわ腹筋はつりそうになるわでエライ目にあいました。しかもこの笑激が数ページ毎に訪れるってんだからタマリマセン。

 さて、BookLiveには新刊通知機能って便利なものがあります。クリックひとつで気に入った作品の新刊発売時にお知らせしてくれるっつ~便利機能でして非常に重宝しとります。本書1巻の中ほどで既にボロ雑巾の如くコテンパンにされていたワタクシは、笑い疲れて眠る前にとこの新刊通知機能をONにしときました。既に今からスマホ画面に「『明日にはあがります。』新刊のお知らせ」って文字がいつ登場するかと待ち遠しくて仕方ない訳で、つまり全力でお勧めしたい1冊なのです!


ってなストーリーでした!…1巻序盤までは(笑)(1巻)

主人公・小光栗夫 ボケ(妄想)もツッコミ(暴走)も可能なファンタジスタ(1巻)

電子書籍と出版業界に物申す!…と言うかモノ妄想ス!(2巻)

twitterをやってらっしゃる漫画家さん多いですよね♪(2巻)

センセ、助っ人アシの穂村さんにキレるの巻…ってコレは僕でもキレますハイ(3巻)