日本企業のホワイトカラーの生産性が低い理由

公開日:2014/5/9

働き方革命 ――あなたが今日から日本を変える方法 (ちくま新書)

ハード : iPhone/iPad/Android 発売元 : 筑摩書房
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著者名:駒崎弘樹 価格:※ストアでご確認ください

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 古い話ですが、日本の高度成長の時代、日本企業の特徴とされる終身雇用制度は企業の成長に有効でした。頑張れば、豊かになれる、報われるという夢を共に追うことによって、家族のような強いつながりをもつ組織ができあがったことにより、生産性が上がったからです。

 しかし、今のように変革を求められる時代に、長い間かけて出来上がった組織や価値観、企業文化は硬直化しており、イノベーションを阻害してしまってデメリットのほうが大きいと言われています。その結果として日本企業のホワイトカラーの生産性が大変低いのです。会議のために根回しに異常な時間を使う管理職、グループウエアの予定が埋まっていれば仕事をしている錯覚に陥る現場の営業マン、長時間労働しているとあいつは頑張っている、大変だという企業文化、業績の数字のことしか言わずアイデアや対策を考えない管理職、20年以上前の成功体験しか言わない幹部などです。一流企業と呼ばれているところほど、実はそうなのではないでしょうか。

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 そして、今までのやり方でやっていけなくなった企業は、改革やリストラを行わざるを得ないのですが、長い間身に着いた働き方はそう簡単には変わりません。そして、成果主義の運用が厳しくなり、人に冷たい職場が増えて、現場の働きがいの低下という問題が指摘されています。働きがいが少ない職場は、上司やチームとのコミュニケーション不足、組織のミッションが不明確、評価が不公平、長時間労働などが原因です。

 この本では、このような古い働き方との決別を薦め、ワークライフバランスの推進、女性が働きやすい職場、効率的な働き方などをテーマに働き方の価値観の転換を薦めています。病児保育のNPOフローレンスを立ち上げて成功させ、ソーシャルメディアでも活躍する筆者が、社会的課題からリーダーシップ、実務の具体的な効率化まで働き方に関して忌憚のない意見を述べている1冊。待望のキンドル版が出ました。


働き方はみなさん一度は考える問題ですよね

6時に会社を出てみる!お薦めです

最初の審議会では違和感あったと思います

長時間労働して成果がでないのであれば本当に意味がない!