いいときもあれば悪いときもある。けどワクワクする気持ちがツキを呼ぶ。元気が出る本
更新日:2011/10/21
「なんで俺だけがこんな割の合わない仕事をしているんだっ? あいつはツイていていいよなあ」
…しかし、不遇の部署に移動させられた人間でも、毎日の仕事の中では「よかった! 危うく自分の仕事のミスが発覚しなくて済んだ…」というラッキー(?)はあるはず。
自分はツイている人間と思うか? それともツイていない人間と思うか?
…というのはよくよく考えれば、「どちらとも言えない」がほんとうは正しいのだろうけど。要はものごとをいかにプラス思考でとらえるか。
「そんなこと、頭ではわかっているんだよ」という人もいるだろうが、そういう人こそ強力な説得力を欲していたりする。本書は、ほかの類書に比べてそのパワーがある。日本におけるイメージトレーニング研究・指導のパイオニアであるという著者の実績。
女子ソフトボールなどトップアスリートの実例。 日々の生活の中でだれでもすぐに実践できそうなハウツー。
具体的なノウハウが詰まっているのはもちろんだが、何より重要なのは、読み手の背中を強力に押してくれる文調そのものだと思う。「現在、この本と出会った自分は、とてもツイている人間だ、と思うことから始めよう」――という断定が歯切れいい。だからこそ読みやすく、読んだ後もワクワクできる。
紙の本ではCDとして付属していたメンタルトレーニングの音声も、手軽に再生できるのも電子書籍ならでは。
文章の一部。読んでいて歯切れがいい。強調部分はフォントを変えてある。電子書籍ではフォントの違いが目立つので、よりわかりやすいかも
本ではCDとして付属していたイメージトレーニング音声も、電子書籍版ならクリックひとつでOK