究極の“身近なアイドル”! それが【ろこどる】

公開日:2014/7/20

普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。: 1

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : 一迅社
ジャンル:コミック 購入元:BOOK☆WALKER
著者名:小杉光太郎 価格:525円

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 一見、実用書ともライトノベルともとれそうな長いタイトルですが、端から端までコミックです。内容はそのまま「普通の女子校生が【ろこどる】やってみた」というもの。【ろこどる】をご存知でしょうか。ローカルアイドルをちょっと崩しつつ略したもので、地方(地元)を拠点として活動するアイドルのこと。アイドルファンを中心にすでに市民権を得ている用語です。

 さて、ご存知のとおり“身近なアイドル”が人気ですが、例えば自分が住む地域の、家の近所の、通う学校の女子高生がアイドルだったりしたら、それこそ最強の“身近さ”ですね。本作では、実際に日本で広まりつつある【ろこどる】の実際を切り取ったような体で、ドタバタ青春コメディが繰り広げられていきます。

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 主人公はフツーの女子高生(じつはアイドルを夢見ていた時期があった)。叔父である市職員の一声で、同じ高校に通う美人先輩と共に、突如、ユニットを組むことに。その名も、自分たちが住む流川市にちなんで「流川ガールズ」。町おこしを目的として、あちらこちらに引っ張られますが、そこはあくまでローカルアイドル。地域のイベントで歌を歌ったり、ローカル番組に出演したり。全国区のアイドルに比べ派手さは欠きますが、マジメな「流川ガールズ」は、地元愛と「いつか全国区デビューするんだ」という野望を原動力として、けなげに活動します。

 どれだけがんばっても、活躍しても、たった1000円の時給は据え置きで。なぜなら、彼女たちのお給料は市民の“血税”だから。ローカルアイドルの悲哀が感じられる現実です。しかし、そんなアイドルだからこそ親しみがわく、という事実もあるわけで。

学校で広く認知され、一喜一憂する【ろこどる】生活が波に乗ってきて間もなく、市のゆるキャラ「魚心くん」と共に全国区デビューを果たすことになるのですが…。続きは本作で。ちなみに、基本的に4コマ構成なので、ふっと肩の力を抜いて読むのが◎です。あと、テレビアニメが大好評放送中ですよ~。


この2人が流川市の【ろこどる】

ステージでなるようになれのアドリブに市民は騒然

「ゆるキャラだらけの大運動会」に出場。全国デビューを早々に果たすも…