一般市民が突然逮捕される!? これが今、アメリカで起こっている現状だ

公開日:2011/9/4

アメリカから〈自由〉が消える

ハード : PC/iPhone/iPad 発売元 : 扶桑社
ジャンル: 購入元:電子文庫パブリ
著者名:堤未果 価格:462円

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想像してみてください。
  
・飛行機に乗ろうとしたら「搭乗拒否リストに名前があるので乗れません」言われた。 ・インターネットでテロについて検索しただけで「テロリストの容疑者」として拘束される。 ・自分の子供(小学生)が学校でアニメ「デスノート」の真似をしていたら、学校に警察が来て逮捕され、学校からは無期停学処分を受ける。
  
すべて、アメリカで起きたことです。

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「9.11」以降、アメリカでは異常なまでの厳戒態勢が国民から自由を奪ったのです。にわかに信じられない話ですが、著者がアメリカで経験したことや、周囲で起こったことなど書かれています。
  
自由の国アメリカじゃないの?
  
私が本書を読んだ最初の感想です。しかも、ジャーナリストの世界でも自由な発信が出来なくなっているというのです。対テロ対策で「愛国者法」が政府で可決され、全通信システムが政府の監視下におかれることになったり、少しでも疑わしい行動があれば、隣人から通報され、逮捕されるというのです。
  
人為的なことで、世の中で一番恐ろしいことは戦争やテロだと思っていました。しかし、本書を読んで考えが一転しました。人為的なことで一番恐ろしいことは「自由」を奪われることなんだと思います。著者は「恐怖に私たちの無知・無関心が力を与えてしまい、いつの間にか言論の自由が押さえ込まれ、社会全体が閉じられていく」と記しています。
  
アメリカのことだからと思わす、読んでみてください。日本がテロの標的なったとき、日本政府も同じような対策を取る可能性はあるのですから。

テロ以降、多くの場所に監視カメラがつけられたそうです。写真も数点入っていて緊迫した状況が伝わってきます

目次のどの項目から読んでも1つのテーマで完結しているので読みやすいです。移動時間に最適です

電子書籍で初めて横書きで全て読みました。カタカナ表記や英字が出てくる書籍は横書きが読みやすいですね

横になって読むときはフォントを大きくして読むといいです。画面を目に近づけなくてもいいので、目が疲れません。是非、大きいのを試してください