景気にも先端ITにも自信喪失ぎみ人必見!! ~知の巨人が示す「スゴイ! 日本の力」

更新日:2011/9/21

花鳥風月の科学

ハード : PC/iPhone/iPad 発売元 : 中央公論新社
ジャンル: 購入元:電子文庫パブリ
著者名:松岡正剛 価格:648円

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不況に消沈する前に読みたい超ビジネス名著である。日本には、景気を立ち上げるこんな身近な方法があったのかと驚くことしきり。
  
Twitter、Facebookに焦燥する前に読むべき超IT名著。日本には、こんなに繊細で迅速で頑健なマルチメディア・システムがあったのだと共感する。
  
アジア勢に押され、盲追する前に読みたい超日本文化論。世界の素材(コード)を世界的様式(モード)にできる我々には、真仮併存のデュアル文化という国際的強みがあるのだ。
  
あぁ~、日本って、【いい】(かっこいい)。

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なぜ日本人は、富士を登り、富士を眺めるのか? なぜ日本人は、虫の知らせ、風の便りを感じるのか? なぜ日本人が、鳥居の前でお辞儀し、神輿をかつぐのか?
  
「here」 と 「there」.
  
「こちら」と「あちら」を行き来する(神ような)動向。その気配に敏感な日本人。
  
そうした四季のウツロイ、自然の呼吸に見え隠れする「日本的なるもの」を、神輿を担ぎ、宇宙を交信するように、セイゴウ先生が10のキーワードで露わにします。
  
山、道、神、風、鳥、花、仏、時、夢、月。
  
10のキーワードを、私の言葉でいうならば、、
  
山は、イメージの母(OS)
  
道は、情報の道(伝送路)
  
神は、未知の情報(メタ情報)
  
風は、情報を運ぶメディア(メディア)
  
鳥は、情報を運ぶメッセンジャー(メディア)
  
花は、ウツロイ。はかなさ。無常(動的平衡)
  
仏は、無常、はかなさの強化(動的平衡非平衡)
  
時は、間、真:片(次元の境界)
  
夢は、無意識(破片の自己組織化)
  
月は、片(負の時空・m-RNAの物語)
  
私の大好きな、生命科学や量子物理が哲学と文学と宗教とタテヨコナナメに編集されながら、景気が見え! 神が音連れ♪ 時空がウツロウのです。
  
ビジネス企画者、メディア設計者、へこんでいる人(;)すべての日本人が知っておいて、絶対、損のない名著です。

日本のおもかげとウツロイを歴史・文化・科学・世界ともに追体験できる。本書は、タイムマシン日本号でもある

海外に向けて卑屈だったり、COOLジャパンと言い過ぎたり。そんな日本人(私;)こそ学びたい

X’masの数日後にお参りしたり、やおろずの神を感じたり。。。日本は多中心という名の「気体に近い」国だと思う

寄せ集め、アッサンブラージュ。「集めて」「編む」。日本の編集力は、物語まで達して初めて結露する(と自戒)

「code」(素材)を「mode」(様式)にするには、多様な「node」(交点・結節点)が必要だと思う。道の重要性がそこに起ちあがる

Windows・UNIX的OS、Twitter/Facebook的SNSでは決して越えられない超メタ・システムが日本にはある

熊野古道の修験道を歩いた体験と意味が読みがえる。道は「隠れた次元」への遊伝子の放散である

この賞を読むと、「雷」が「神鳴り」に聞こえ、「呼吸や声」が「神の出入り」に見えてくる

日本人は、なぜ送別会で「桜散る」歌をカラオケで歌うのか?

「間違い」「間じめ」「間合い」「間延び」。日本人は、間に合わないと、間が持たない