他人事ではありません! 次に「クビ!」になるのはあなたかも…

公開日:2011/9/4

「クビ!」論。

ハード : PC/iPhone/iPad 発売元 : 朝日新聞出版
ジャンル: 購入元:電子文庫パブリ
著者名:梅森浩一 価格:540円

※最新の価格はストアでご確認ください。

世の中にはいろんな仕事があります。
  
営業、エンジニア、企画、開発、総務、人事…。
  
こんなに仕事がある中で、著者は社員に「クビ」を言い渡すことがメインの仕事だったというのです…。
  
著者の梅森氏は、外資系企業でクビ切りの、いえいえ、人事のプロフェッショナルとして、1000人以上「クビ」切ってきたのです。

advertisement

「クビ」と言っても、日本では一方的に企業が社員を解雇することは出来ません。いろんな法律がありますからね。なので、著者は直接「あなたはクビです」とは言わずに、“本人の意志で退職する”という方向に導くのです。
  
本書を読むと、日本の企業が行ったリストラなどは方法が間違っていたことを痛感させられます。年齢や勤続年数などの条件を付けて、広く早期退職者を募集する方法では、優秀な社員が辞め、そうでない社員が残り、残った社員たちはやる気を失うという悪循環。しかし、外資系企業のリストラは指名解雇。業績の振るわない、いわばこの会社では必要ないと上司が判断した人が名指しでクビになるのです。
  
著者は言ってます。クビ切りの仕事で会社を回復させ、新たな雇用を生み出してきた自負があると。そうなんです、正しいクビ切りは実務の効率化が図れ、会社は再生するのです。
  
単に他人のクビ切り話ではありません。自分の働き方や、仕事の取り組み方などを見直すきっかけなるので読んでみてください。
  
外資系企業と日本企業の雇用スタンスの違いもありますが、会社を辞めることや転職することがもっとポジティブに受け取られるといいなぁと、10年ほど前にメーカーを辞めた私は思います。

著者の発言は外資系企業で仕事をしてきたタフな感じが出ています。心に響いた言葉や、ドキっとしたセリフをしおりの名前に変えてチェック!

外資系企業で使われる言葉などもちらほら出てくるので英語表記やカタカナ表記でかかれることもあります。こんなときは横書きが読みやすいです

時々手で持つことも面倒くさいときがあります。そんな時は安定感があるので、「設定」で画面の向きを「横向き」に設定して立てかけて読みます