狂乱の色、爛れた環境―妓楼にそよいだ春風に、僕は叶わぬ夢を見る

ライトノベル

更新日:2011/9/12

妓楼の戀水

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : 大洋図書
ジャンル:小説・エッセイ 購入元:電子貸本Renta!
著者名:橘紅緒 価格:945円

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「夢から醒めるみたいに…聞いたらすぐ、忘れてくれますか?」
  
欺す(だます)か欺されるかの世界―遊郭―で、ひとつの戀(こい)が花ひらく。
  
24時間年中無休で夢を見ているルナルーチェの妄想コンビ、チリとヒロでお送りいたします!

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【チリ】今回ご紹介するのは、BL小説『妓楼の戀水』!
  
【ヒロ】時は明治。大阪一の青楼、乙部遊郭の中でも一番の格式を誇る妓楼‘近江楼’が舞台のこの作品。
  
【チリ】近江楼で生まれ育ち、生きていくためには近江楼で奉公するしか選択肢のない節(みさお)が、近江楼一の売れっ妓花魁・浮雲の客としてやってきた東和柾臣と出会い、物語が動き出す、っと…。
  
【ヒロ】ど、どうしましょう…。節が乙女にしか見えません…!!
  
【チリ】私も私も~!! 容姿もさることながら、柾臣を想う心とか言動とかが乙女以上のオ・ト・メ…。いじらしいって、こういうことを言うんだね~! ああ、あの時やその時やこの時に、節くん並みの乙女力が私にあれば…!! うふふふふ…
  
【ヒロ】回想で妄想しないでくださいよ毎回っ。でも、‘いじらしい’はぴったりの言葉ですね。男でありながら遊女顔負けの美しい容姿で、色を使った駆け引きなんかもしてるのに、柾臣さんのこととなると、節は親友を唖然とさせるほど初心な反応で。
  
【チリ】ホント可愛い~、節くん! で、柾臣はとにかくまじめで律儀で優しくて。育ちの良さがにじみ出てるね。全然すれてない。
  
【ヒロ】その柾臣さんの清浄さに、節は心奪われて…。でも、柾臣さんは浮雲花魁のお客様。
  
【チリ】節くんに親切にしてくれるけど、柾臣は浮雲花魁のもとに通い続けるのさ。初会、二会目、そして三会目―。…はぁ~、せつない…! なんてもどかしい関係なの…!!
  
【ヒロ】確かに、節と柾臣さんの距離感って、せつなくてすごくもどかしいんですけど、あの距離感が作品の美しさにもなっているように感じるんですよね。
  
【チリ】うんうん。妓楼という閉鎖的で愛憎渦巻きそうな世界を舞台にしながら、とっても清純な印象を受けるもん。
  
【ヒロ】それに、この作品は使われている日本語がとっても美しくて。そんなところにもトキメキます~。
  
【チリ】タイトルに使われている‘戀水’は、その代表だよね!
  
【ヒロ】清らかな日本語と、男性どうしの美しい純愛に心惹かれるオトナ女子の皆様!
  
【チリ】このキーワードにピピッときた方には、ぜひお手にとっていただきたいと思いますー!

節の世界のすべては、この狭く限られた大門の中だけ…

躰に染み付いた習性――偽りの慎ましさは節の十八番!

出逢いはほんの束の間。ふたりの始まりはこの一瞥から

質(たち)の悪いNo.1の葛城庸司。節をからかい楽しむ彼の本心はどこに…?

あざやかな返し技! 綺麗なだけではいられない――