IQ180の奇才・天才少女とイケメン教師のツンデレ禁断ラブコメディー
公開日:2011/9/4
近キョリ恋愛 (1)
ハード : PC/iPhone/iPad/Android | 発売元 : 講談社 |
ジャンル:コミック | 購入元:eBookJapan |
著者名:みきもと凜 | 価格:432円 |
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近くても簡単には触れられない、近くても大きなすれ違いがある。そんな近くにいるけれど遠距離恋愛のような関係の物語が、この『近キョリ恋愛』です。
タイトルに惹かれて読んでみれば、あっという間に既刊までを読破してしまいました。
主人公の枢木ゆには女子高校生。超天才ですが、変人とも思える行動や発言をする、斜め上をいく若干のツンデレっ子。しかし、ゆにには苦手な教科がありました。それは英語。
櫻井ハルカという英語教師が赴任してきてから、ゆにの成績は下がる一方。彼の楽観的な性格が嫌いと言いつつも、顔に関しては世界一美しいと彼のイケメンさを認めてはいます。そんなある日、櫻井から呼び出されてしまうゆに。
放課後に二人きりの空間、教師らしからぬ迫り方をするハルカ。しかしそれは冗談で、実際は普通に英語の勉強を見てくれるのです。そんな日々を過ごすうちに今まで知らなかった優しさや温かさを知り、ゆには徐々にハルカへ想いを寄せるように。
ハルカにやや誘導されながらも、いよいよ自分の気持ちを打ち明けるゆに。さすがに、教師と生徒の関係なのに恋人になるのは…と常識のあったハルカは、臨時教師として雇われていたため、それが終わってからという条件付きで、付き合う約束をします。しかし、その後、臨時教師ではなく、そのまま教師を続けることになってしまい…。
それからも、よくあるような三角関係をはじめ、さまざまなトラブルや人間関係によって二人は何度も別れを考えますが、その展開一つ一つが短すぎず長すぎずと言った感じで、一冊一冊読み終わるたびに、満足感を覚えられる作品です。
天才少女で変人というゆにの設定が、読者に主人公ではなく第三者として読ませるようになっています。でも恋愛に関してはどこか共感できる部分があって、ハラハラドキドキしつつも、ゆにを応援したくなります。
ゆにのおかしな行動によって、感情移入をしていてもふと我に返ってしまう箇所が多々あり、今までになかった感覚で読めました。まずは気軽に読み始めてください。きっと、気が付いたらどんどん先まで読み進んでいますから。
超天才にしてクールガールと呼ばれているゆに。しかし、クールではなくてツンデレ系が本性です
英語以外の教科は、全て満点を取っています
最初は、ハルカに厳しい態度を、ゆには取っています
しかし、ハルカの顔を思うと、思わず頬がゆるんでしまうのです
二人きりの部屋では、こんなことや…
こんなことまで。サラリとやってしまうハルカ、恐るべし
時折見せる、こんな優しさがジワジワと胸に染み込んできます
突然のゆにの涙。この涙の意味とは…? (C)みきもと凜/講談社