40歳は人生の折り返し地点?それとも新たな人生の出発点?決めるのはあなた自身!
更新日:2011/11/2
「40歳、これから人生が始まる」――と言われたら、皆さんどうお思いになりますか? 「そう、そのとおり」と素直にうなづけるでしょうか?
「40歳からの人生を楽しむ本」という書籍で、エッセイストであり医師でもある著者の米山公啓さんは、「今や人生は90年になろうとしている」とし、40歳というのは人生の半分にも達していないのだから、40歳から本当の人生が始まると思って楽しむというくらいの大きな発想の転換が必要としています。そう考えてみると、なんだかワクワクしてきませんか?
40年も生きていると誰だって、少しは疲れてしまったり、希望を失いかけたりしているはず。でも、米山さんによると、「私たちは誰でも再起動力と呼べる力を持っている」のだそうです。困難を前向きにとらえ、楽観的に考え、再び挑戦する気持ちがでてきたら、その時には、自分の人生が楽しくなる目標を立て、それをゆっくりと始めてみると良いそうです。
本書は、米山公啓さんが自身の経験、医学的な知識、脳科学の観点からの指摘などを交え、人生を大きく変えたいと思ったときや、生き方を迷ったときに何をすればいいのかについてアドバイスしたものです。著者自身が、大学病院の医局を40歳半ばにして去り、作家兼医者として新しい人生の一歩を踏み出したのですから、なんといっても説得力があります。
目次には、第1章:再スタートの方法 ①駅の反対側に降りて散歩しよう、第2章:幸福脳をつくる ④今日あった楽しいことを思い出す、第3章:自分の才能を信じて自分を好きになる ⑤小学校の同窓会に出る、等の項目が並んでいて、目次にさっと目を通してみただけですと、いわゆる「人生を楽しむ」とか「健康に生きる」ためのハウツー本のように感じてしまうかもしれません。ところが、全体を通して読んでみると、米山さんが伝えたいメッセージがストレートに伝わってきて、知らず知らずのうちに、前向きな気持ちになっているから不思議です。
「40歳からの人生を楽しむ本」というタイトル、そして、「後悔しない生き方の習慣」というキャッチコピーにつられ、軽い気持ちでダウンロードして読んでみましたが、アラフォーの方、またそれ以外の年代の方にもお勧めしたい1冊です。人生を楽しくするヒントが得られること間違いなしです。
「人生を変えたいと思うなら、(中略)大きく踏み出すしかないのです。それができないと、今日と同じ日がまた続くだけになってしまうでしょう。」と語る著者。そうはいってもなかなかその一歩が踏み出せないもの。本書を読めば、その勇気がわいてくるかもしれませんよ
再スタートの方法としてあげられているのは、「駅の反対側に降りて散歩しよう」、「タンスに眠っている服を思い切って捨てよう」、「パソコンを新しくしよう」など、一見単純なことです。さて、どんな効果があるのでしょうか?