AV撮影隊、デリヘル事情…女性オーナーによる、ラブホテルのトンデモ舞台裏

更新日:2015/9/29

女性経営者が明かす ラブホテルのぶっちゃけ話

ハード : 発売元 : 彩図社
ジャンル: 購入元:KindleStore
著者名:阪井すみお、まお 価格:※ストアでご確認ください

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 求人誌にはよくラブホテルの求人が載っている。住所を見て「ああ、あそこらへんのね~」と確認し、そこの従業員を想像し、そこで働く自分の姿を想像する。ラブホテルでの勤務といえば一番に思いつくのが「清掃大変そう」である。これは私でなくても皆が考えることだと思う。

 そこで、働くなら清掃じゃなくて受付かなあ~という結論に達するのである。「どうせ清掃の人が片づける」と言いながら思い切り汚したまま帰ろうとする恋人の一面に何だかがっかりしたという人も少なくないのでは。清掃も大変だろうが、いちゃもんを付けられる受付も大変だろうと思う。社会向けの武装を取り払った人間どもが明らかな欲望のために訪れているのだから、困った客も多いだろう。

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 そっち系の産業にも労働の舞台裏にも興味がある私は、わくわくしながら『女性経営者が明かす ラブホテルのぶっちゃけ話』を読んだ。著者は海沿いのラブホテルを「ウハウハ儲かるだろう」と思って買い取ったものの、未だウハウハには遠く体に鞭打って働いている。困ったお客様と、困った従業員に悩まされながら。寝取った寝取られたの愛憎劇、AVやグラビアの撮影隊、デリヘル事情など、欲望渦巻く場所での多様な人間模様に思わず笑ってしまった。

 「夏少女」というエピソードでは、「夏になると露出の激しい格好をした少女がホテルの前をうろうろ歩いているらしい」という話を聞き、ある日オーナーが実際に出勤前に「夏少女」らしき人物を道で目撃する。後にその少女が男に拾われてホテルにやってきたのだが、少女は男が風呂に入っているうちに、注文のビールを受け取り、その際に従業員に「外で携帯かけてきます」といって出たまま帰らなかった。どうやら、ばっくれたらしい。それから同じ少女が1日置きに来ては同じ手口でばっくれることが続いた。従業員もそれが楽しみになってきたある日、事態が変わった――。

 勝手な客に呆れたり、変な客に意表を突かれたり、と色んな事が起こるラブホの舞台裏。皆さんが次にラブホをご利用になられるときは、ぜひお部屋は綺麗に使ってくださいね。


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