サブカル王道中の王道! 東京、そして世界のプロスティテューション事情を知る!

公開日:2011/9/4

東京異邦人プロスティテュート

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : メディアタブレット
ジャンル:趣味・実用・カルチャー 購入元:電子貸本Renta!
著者名:杉光二 価格:105円

※最新の価格はストアでご確認ください。

タイトル、「東京異邦人プロスティテュート」。
  
その昔、”吉野大作&プロスティテュート”という伝説のロックバンドがあり、”プロスティテュート”という単語が存在することは知っていたのだが、恥ずかしながら意味が解らないままここまで生きてきた。
  
“プロスティテュート=売春婦”。なるほど♪
  

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歌舞伎町・六本木・池袋・大久保・錦糸町などといった盛場を舞台に活躍(?)する、外国人性風俗産業従事者にスポットを当てた、かなりリアルなルポである。
  
東京の主要盛場における体験談が矢継ぎ早に紹介される。この手の風俗が好きな人には格好のガイドブックになるはずで、目的がハッキリある人にはかなり実用的。そして各サービスの構造(国の状況・渡航経路・アドバンス・勤務形態・衣食住など)が理解出来るような組み立てになっているため、思った以上にサクサク読める。
  
感心したのは、Part3「世界のプロスティテューション事情」。
  
東南アジア・東アジア・中南米・ロシア/東欧・西欧・北米といった各地域で、どのような形態で売春が行われているのか? が、国ごとに詳しく解説されている。
  
驚いたのが西欧諸国では殆どの国において売春が”合法”だということ。オランダでは売上からちゃんと税金が引かれるし、ドイツでは国家登録制で定期検診が必要な商売。さすがにこれはちょっと知らなかった。
  
この作品、外国語混じり文体が特色らしく、随所で単語の後ろにカッコ付けで同意義の英単語が出てくる。最初はハナについたのだけど、ちょっとした英単語を印象深く覚えられる、という効果もあるかも。「セックス超大国」が「sex superpower」だから、信用度は若干低いかもしれないけど(^^;)。
  
ページごとにちゃんとデザインがなされているため、iPadを使って2倍表示すると非常に読みやすい。ただ、iPhoneに持っていくとかなり拡大表示しなければ読みにくくなってしまうのがちょっと痛い。
  
Renta!の電子書籍は軽くて良いのだけど、全てを読み込む方式が採用されておらず、佳境のところでネット接続が必要になっちゃうのは、地下鉄利用者には辛い(^^;)。
  
このあたりが改善されれば、もっと利用者増えそうなんだけどなぁ…。

段落・見出しなどがキレイにデザインされているため、全体的に見やすい構成

写真入りのページ、カラー/モノクロ問わず多数

賞ごとに中表紙あり、画像が意味深!

後半にはビジネス書ライクにグラフ・表を多数掲載、データ好きはかなりそそられそう