原発なき日本においてエネルギー問題をどう考えればいいのかのヒントがここにあります
更新日:2011/9/4
東日本大震災後の日本経済がどうなるか、多くの議論がされています。
大企業の業績はかなりの悪化が見込まれ、マクロ経済の見通しでいくと日本の経済はかなり厳しいことが予想されています。某大学教授は、日本の経済はダメになる前提で、自分の企業がいかに生き残るかを考えないと本当に難しくなる局面がくる! という暗いけれども説得力のある話をされていました。
かたや、海外に目を向けると大震災であまり報道されなくなりましたが、リビアなど、中東の混乱は続いており、原油の供給は不安定です。また、エネルギー源として原子力には頼らない世界的世論の中で、火力発電中心になるので、石油、石炭の需要は上がっています。このように、石油の価格は高くなる要因ばかりです。
本書は震災前に書かれたものですが、そもそもエネルギー供給が不足している環境下で、世界の資源の状況や農業、食料事情まで、わかりやすく解説しています。世界のエネルギー源はどうなっていくのか、その中で、日本はどう対処していかなければならないのか。
新しい日本をつくるにあたって、知っておかなければならないこと満載です。
原油価格は乱高下しながらも、どんどん高くなっていきます
技術力、資金のある日本だからできる次の打ち手。復興経済対策の柱に据えてほしい
原子力、石油に頼れないとしたら次のエネルギーは何?
著者は農業、食料問題も詳しいので幅広い勉強になります