「がんばれロボコン」の原作は、かなり際どくてスリリング♪

更新日:2011/9/12

がんばれロボコン  (1)

ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android 発売元 : 石森章太郎プロ
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:石ノ森章太郎 価格:315円

※最新の価格はストアでご確認ください。

昭和40年代~50年代前半に生を受けた人であれば、男女を問わずに誰もが知っているであろう子ども向け特撮テレビ番組。それが、「がんばれ!! ロボコン」。その原作が電子書籍になっていることを知り、狂喜乱舞。とにかく読みました!
  
作者は故・石ノ森章太郎。ご存じ「サイボーグ009」や「佐武と市捕物控」、晩年の作品では「HOTEL」や「マンガ日本の歴史」等の名作を世に出した、国宝級の漫画家のひとり。

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とにかく密度の高い絵を描くことで定評のある大家なのだけど、本作の書き込みはかなりラフで勢い重視。にもかかわらず、コマ内のバランスが絶妙で、なぜか家具・調度品等のディテールが異様に細かい。そのあたりの読ませっぷりはさすがとしか言いようが無く、もうひれ伏すしか無い。
  
そしてこの作品、ロボコンであるはずなのに、内容はかなり際どい(^^;)。
  
高校生のヌードシーンが毎回のように出てくるし、ロボコンはもうそこらじゅうのモノを壊しまくる。この内容のままテレビ化してしまったら、いくらあの時代でも絶対に放送禁止は避けられなかったんじゃねぇのか?と(^^;)。この爽快なまでのアナーキー振りは、トキワ荘の盟友、故・赤塚不二夫作品を思わせる。そういう背景を気に留めながら読むと、更に楽しめそう!
  
もちろん、特撮のロボコン好きも充分楽しめる。
  
1巻では、ガンツ先生・ロボパー・ドロボ(ロボドロ)・ロビンちゃん・ロボガリといった、妙に馴染みの深いキャラクターもちらっと登場。個人的にはロボワルの姿が拝みたかったところなのだけど、それは2巻に期待しておきましょう。
  
ところでこの「がんばれ!! ロボコン」、単行本等は既に絶版扱い。もう読めない、と思っていた作品の一つであっただけに、電子書籍化は非常に嬉しい。iPadを見開き表示で使用すれば、普通にマンガを読んでいるかのような臨場感。
  
石ノ森章太郎 幻のギャグマンガ、堪能すべし!

石ノ森章太郎と言えば見開きページ! iPadで完全に再現!

ロボコン大暴走のシーン。勢いが凄すぎ

縦表示。この手のシーンが毎回出てきます♪

お馴染みのキャラクターも登場!

メニュー表示画面。解りやすいUI

しおり機能を使ってみる。非常にカッコイイ! (C)石ノ森章太郎/石森章太郎プロ