人のしぐさを読めれば、空気も読める?

更新日:2011/9/12

「しぐさ」を見れば心の9割がわかる!

ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android 発売元 : 三笠書房
ジャンル:趣味・実用・カルチャー 購入元:eBookJapan
著者名:渋谷昌三 価格:594円

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「意外に見逃されている“話をやめたいサイン”」というところを読んで、「あるある」と納得してしまった。
  
仕事でインタビュー取材をするとき、ときどき、こちらの聞きたいことに答えず、自分勝手にしゃべりたいことばかり話す人や、脱線ばかりしていて話が進まない人がいる。そうなってくるとこちらはイライラするし、つまらない話は聞くだけ時間の無駄なので、さっさと切り上げて帰りたくなる。そういうとき、私もこういうしぐさを、ついついしているなあ、と思ったのだ。

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相手にこちらのそういう気持ちがばれたら失礼だとは思うのだが、幸か不幸か、こういうマイペースな方々は、悲しいほどこちらのこういう気持ちに全く気がつかない。かくして、“話は続くよどこまでも”ということになる。長いことライターをやっているが、つまらない話を切り上げるのにスマートな方法などない、というのが私の結論だ。
  
会議のときに座る位置で誰が自分の味方かライバルかわかる。目の動きで相手が嘘をつこうとしているのか、忘れたことを思い出そうとしているのかわかる。歩き方、口癖、喫茶店でどこの席を選ぶか、などなどで、その人の性格などがある程度わかる。
  
会社で苦手な上司や同僚のしぐさをウォッチングすれば、もしかしたら、攻略法が見えてくるかも。また、いまいち気持ちがわからない恋人未満の相手のしぐさで、脈があるかどうかも見当がつきそう。
  
ところで、著者については表紙に目白大学教授とあるだけで、本書にはそれ以上の情報がなかった。グーグルすれば、ある程度のことはすぐにわかるが、それでも、プロフィールくらいは著書の中に入れておくべきだと思う。こういう専門知識をベーストした書籍は、どういうバックグラウンドの持ち主が執筆したかがとても重要だ。

目次。人の心理をちょっと知っていると、人付き合いもワンランクアップする?

インタビュー取材のときはいつも相手の目をまじまじと見てしまう。これは一種のの職業病(?)。これまで相手に緊張を強いていたかもしれないと反省

<会議などで誰がどこに座るか観察するとおもしろいかも (C)渋谷昌三/株式会社三笠書房