想いを刻み流れゆく、恋の物語

更新日:2011/10/5

砂時計 (1)

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : 小学館
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:芦原妃名子 価格:432円

※最新の価格はストアでご確認ください。

人生に、生きることに疲れてしまったら…。
  
そんなときに頭に浮かぶのは、どんな風景でしょうか?
  
ルナルーチェの癒されたい組、葉菜とチリでお送りいたします。
  

advertisement

【葉菜】癒しといえば温泉! と高々宣言する葉菜です、皆さんこんにちは! そんなわけで、今回はそんな癒しが盛り込まれたこちらについて語りたいなーと思います!
  
【チリ】この作品に出てくる島根の風景は、とっても自然豊かでキレイなんだよー。でね、季節の移ろいが、主人公・杏ちゃんの心情を見事に彩ってくれるの。
  
【葉菜】そんな情景描写で語られるのは、杏の少女から大人への成長物語。両親の離婚を機に島根へ越してきた杏は、最初は田舎ならではの雰囲気を嫌うが、大悟という少年と出会い、徐々にその雰囲気になじんでいく…。しかし、共に支えあってきた母親が倒れてしまって…!? 繊細に描かれた人々との絆、想いの象徴…ぜひともじっくりと堪能していただきたいところ。
  
【チリ】この作中での恋模様がとってもいいんだよね~。少女時代の無邪気な恋から、思春期のまっすぐで一途な恋…そして一世一代かもしれない恋を手放したときのオトナな恋愛事情…! 女性なら誰もが憧れ共感しちゃうよね! ちょっと今すぐ島根に行って、この人しかいない! っていう運命的な出会いしてくる!!
  
【葉菜】チリさん、妄想は頭の中だけにして! 座ってくださいよまったく。
  
【チリ】はぁはぁ…ごめんなさい。でも、葉菜ちゃんだって、こんな恋したくない?
  
【葉菜】それはもちろん! あ、それで、忘れちゃいけないのが、作品のタイトルにもなっている『砂時計』。やっぱりこれが重要なキーになっていて。大人から子どもへと託されるそれは、どんな想いがこめられているのか…。
  
【チリ】この作品って、読む人へのエールがこめられてると思うんだよね。間違えたって、失敗したって、何度だってやり直して、立ち直れる。それは自分次第だって、教えられてる気がするんだ。
  
【葉菜】あなたは1年をはかる砂時計を目にしたときに、『短い』と『長い』、どちらに感じるでしょうか? ぜひ、砂時計を片手に、じっくり考えてみてほしいです!

大きな一年計砂時計。これを見つめる杏はなにを思うのか…

杏と大悟の満面の笑顔。画面アップだと繊細な線がこんなにもくっきり!

杏の心からのエール。しかし、それは…

細かいギャグシーンもばっちり。なかなか物騒なことしています (C)芦原妃名子/小学館